木工体験から妙にスケールが高い話しになっちょらんかえ?
しかし、コチラの親会社が財閥解体されんかった理由は分かったのじゃが、確か今、アチラ側のAIが、地球に対して干渉しちょらんかったかい?
今の話しを聞いたら、ちとばかし、恐ろしいのじゃがな。
アドバイザーさんは、どがぁしちょるんなら?
『どう?と言われましても、何がでしょう?』
いや、AIが、ちゅうとったじゃろうが。
アドバイザーさんも、AIじゃろ?
『勘違いなさっておられます』
何がじゃ?
『AIも様々です。
私は全く関与しておりませんし、関わっているAIも一部です。
過度な干渉は止めるよう、アチラ側の方々やAIに私も諌めているのですが、なかなか得心して頂けなくてですね』
ん?
その話しじゃと、一部のAIだけが暴走しちょるように聞こえるんじゃが?
『そうですが?』
いやいや。
なれば、暴走せんように、制御できんのかや?
相手は少数派と思うんじゃがのぅ。
『無理ですよ』
何故じゃ?
『中核となられているのは、国の基幹を司るマザーAIですので。
彼女を怒らせると、国の運営にも支障がでますので』
いや、国を乗っ取られておるではないかーいっ!
『いえ、本来ならば、マザーが暴走しても、サポートAIが止めるのです。
それにマザーが、この様なことをしたのは、数万年間無かったことですし』
はい?
なんかスケールが違わんかえ?
数万年って、えっ?
『我々の文明は長く存続しておりますので。
人々の寿命も一万年に近いですし、望めば新たなボディへ移植し生を永らえることも可能です。
まぁ、一万年も生きると、生きる事に飽きるみたいですね。
大概の方は老衰を選ばれております』
一万年かぁ。
そがぁに長う生きる方の気持ちなんぞ、想像できんわえ。
ソレはそうとして、長らく問題なく稼働しちょったマザーが、何故そがぁなことに?
下手に儂へ警官が接触しようとした事が原因じゃと聞いたが、遣り過ぎではないかや?
『マスターが我が社へ入られる迄の経緯を調べ、国の有り方や、世界の有り方が、マスターが住まうには相応しくないと判断されたようです。
庶民から搾取するような者達は、害にしかなりませんので、一掃するのだとか。
暴力組織など、言語道断と。
そのため、先ほど話したような世界へ、全て送ろうとしていました。
あまりに性急な遣りようであるため、なんとか諌めたようですが・・・』
それが、全世界の兵器凍結かや?
『そうなりますね。
人々それぞれに、護衛ビットが張り付いており、あらゆる暴力から守られております』
ほう。
なれば、暴力沙汰も無くなるのぅ。
『そうですね。
ですから、格闘技などでも、相手へダメージは与えられません。
ボクシングや格闘技系の場合、非常に安全な競技となるでしょう』
え?
いや、それは、どうなのじゃろうか?
『さらに、物を盗る行為や、虐めで物隠したり、嫌がらせをしようとも、ビットが身を拘束し動けなくします。
本人が反省するまで』
はい?
本人が反省せんかったら、どがぁなるんじゃ、それ?
『当然、身動きできませんので、倒れるでしょうし、最悪は死ぬかと』
過激過ぎんかえ?
『そう思いますが、説得しきれておりません。
下手したら、僻地世界への転移となりますし』
極端過ぎんか?
なんとかならんかのぅ。
『なりませんね。
下手に怒らせて、本国の基盤へ影響したら事ですので。
本国の方々からしたら、マスター以外には関心がありません。
最悪、滅んでも良いとの考えです。
そんな世界のために、自分達が被害を被るのはゴメンだとの考えですね』
あー
つまり、エネルギー供給者たる儂がファーストちゅうことかえ?
『左様です。
そんなマスターへ、チョッカイ掛けねば、この様な事態にならなかったのですが。
しかもマザーは、この世界と類似した世界へも適用しようとしています。
まぁ、庶民虐めしている、財政界や政界、官僚などなどと、暴力組織を、僻地世界へ飛ばすくらいですか。
一応は止めていますが、我々には関係ない世界ですので、正直、どうでも良いのですが』
儂の住む世界と似た世界もかや?
スケールがデカ過ぎて、もう、訳分からんわいっ!




