表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
253/279

なんか国宝爺さんに、難癖つけられちょらんかえ?え?そゆこと!

人間国宝の爺さんに、何故か職人疑惑を掛けられたんじゃが、なんでじゃ?


「木目ちゅうのは良く分からんが、刃が通り易い木のフシは何となく分かったがのぅ。

 木筋の流れに沿うように彫れば、彫り易いと思っただけじゃて」


まぁ、微電流を流せば、なんとなく分かるでな。


「その木筋の流れを、木目と言うのじゃがなぁ。

 経験でのぅて、自然に分かったと?」


まぁ、自然に、ちゅわれると語弊があるのじゃが、まぁ、そうなるかのぅ。

普通の者には微電流は扱えんしな。


「まぁ、何となくですなぁ」


「そんなことより、これ、可愛いですね。

 凄く愛らしいし、売り物にめ出来るレベルですよ」


女性店員が、間に入ってのぅ。

したら爺さんが不機嫌そうに。


「じゃがのぅ。

 これだけの品を作る者が、木工体験かえ?」


なにが、そがぁに不満なのやら?


「お金を払っていただいて、体験して頂いているのです。

 お客様なのですから、こちらに嫌はありませんが?」


男性店員が、儂を庇うようにのぅ。


「そこなのじゃよ。

 これだけの腕を持っておって、何故、木工体験を?

 出来るなれば、儂の工房へ来て貰いたい人材なのじゃが?」


爺さんが告げると、二人が驚愕顔に。


「はい?」

「えっ?

 そこまでなのですか?」


「そこまでなのじゃよ。

 おそらくじゃが、この方はモビルス○ツをも削りだせような。

 下手な職人よりは、腕は確かじゃと思われるわい」


いやいや。

職人ですら無いでなぁ。

そがぁなことは、のぅ。


っか、妙に絡んで来るで、つい爺さんに微電流をのぅ。

まぁ、理由が知りたかっただけじゃが、爺さんのスキルも。


スキルは別として、爺さんとしては、己の工房を継ぐ者を探しておることが、記憶からな。


で、儂が像を彫り出す様を見て、跡継ぎとして欲しゅうなったそうな。


爺さんの息子は事故で亡くなっており、孫達は木工に興味がないようじゃ。

弟子達の腕前じゃが、若手ではのぅ。


ベテラン勢は皆が歳ゆえ、跡継ぎとしてはトウが立っておる。

故に、跡継ぎとしてはな。


で、そんな爺さんの前にじゃ。

見た目は若い儂が、ゆうゆうと(見えてるだけ)木材を彫り素晴らしい(らしい)像をの。


こりゃぁ、跡継ぎが見つかった!ちゅうてな。

をいをい。

勝手に決めんで欲しいんじゃが?


まぁ、まだ口には出しておらんのじゃが、儂とリンクしちょるアドバイザーさんの機嫌が、のぅ。


『当たり前です!

 マスターは、我々の要となる方なのですから。

 キチンと分からせないと、ならないでしょう』


をいをい、穏便に、のぅ。


「して、お主は、何処の工房の者なのじゃね?」


じゃがらぁ、儂ぁ木工職人ではないからのっ!


「この方は、弊社の会長にございます。

 木工職人では、ございませんが?」


沙織さんが、間に入っての。


「ほぅ。

 何処の会社じゃね?」


「ドリームステージと申します」


そう告げると、店員さん達は知らないちゅう感じじゃな。

まぁ、日本に数多の会社が有るで、有名所でなければ知らんわなぁ。


じゃが。


「ド・ドリーム、ステージ、じゃ、とぉ!

 本当の話しかね!?」


いや、爺さんが、えろうビックリしちょるんじゃが?


「知っておられるので?」


店員が不審げに。


「儂は一回だけ利用させて貰ったことがあるサービスを、提供しておる会社じゃな。

 それも、アラブ王族が来日してな、儂の作品に興味を持たれ、その縁にて御招待いただいた時のみじゃ。


 あのサービスはセレブ。

 しかも世界規模で上澄みの方々のみが利用できるサービスでな。

 とてもでは無いが、庶民が利用できる物ではない。


 個人的に利用しようとしたら、儂は明日から路頭に迷うじゃろうて」


そこまでかよっ!


『当然です。

 元来、我々は、この世界の経済活動や生活に興味はありません。

 無理難題を押し付けられたら撤退すれば良いだけですので。

 まぁ、その場合は、マスターにも来ていただきますが』


ソレは困るのぅ。

日本は、それなりに気に入っておるでな。


しかし、なんか木工体験しに来ただけじゃのに、大袈裟になっちょらんかえ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ