さて、本日のダリルさん視聴が済んだわい。中々に濃厚じゃったのぅ。で、次は何するかな。
儂が悩んでおるとの、沙織さんが。
『なら、帰りは車で帰れば良いのでは?
連絡すれば、屋敷から迎えが来ますし、本社から車を出させることも出来ます。
それに、契約会社のハイヤーを使用しても良いですし』
なんかセレブなことを言い始めたのじゃが?
『はい?
何か、おかしかったでしょうか?
ご主人様は、弊社の名誉会長ですが、本国の貴賓です。
地球のセレブなど、足元にも及ばないのですが』
『そうですね。
止めておりますが、本国ではアチラの乗り物を手配すべきとの話しもあります。
反重力にて自由に宙を移動する乗り物ですので、渋滞なども地球では無縁ですから』
それ、絶対に大騒ぎになるヤツぅ!
絶対にダメじゃからのっ!
しかし二時ちょっと過ぎじゃろうなぁ。
ちと遅めの昼食じゃったし、昼食に時間を使ったでな。
そうなれば、晩までに帰るとすると、中途半端過ぎる。
なれば、街中で夕食を摂ることにした方が、賢明かのぅ。
じゃが、街中で食すとしても、何処で食すか、じゃ。
“餃子○満州”にでも行くかや?
『えーっと、餃子のお店なのでしょうか?』
おや、沙織さんは知らんのかえ?
まぁ、店ちゅうのは、知らねば知らぬモノじゃでなぁ。
『生憎、この辺りには在りませんね。
どうも郊外の駅周辺がメインの店みたいです』
ほうなんじゃなぁ。
『なら、フレンチなどは、如何でしょう?
我が社系列店が、近場に在ったハズです。
それと木工細工を売る店も近くに在るのですが、木工体験も出来ます。
ご主人様は鍛治をされるとのことでしたので、ソチラへ向かわれては?』
ほう?
こがぁな街中で、木工細工の店かえ?
『地方からのアンテナショップですね。
需要は地方より都会の方が高いですが、伝手はなかなかできません。
そのため、アンテナショップに間借りして、木工細工を売っておりましたが、木工自体に興味を持つ方も居られまして。
それもあり、体験コーナーも設けられたみたいです。
休日はカナリ盛況ですが、平日は空いていたハズです。
如何でしょう?』
ふむ。
木工などは、小学校の頃にしたことが有るだけじゃな。
本格的なヤツは、行ったことはないで、それも有りじゃ。
『では、木工細工を見て体験し、夕食はフレンチでよろしいでしょうか?』
おぉう。
なんか決めて貰ろうて悪いのぅ。
しかし、どがぁな細工モンがあるのか、楽しみじゃて。
で、映像が本社ビルの会長室へと、のぅ。
儂は自分の執務机へと。
沙織さんは、自分が入っておるポッドへ、じゃな。
しかし、のぅ、アドバイザーさんや。
『なんでしょう?』
スタッフさん達が来た時は、皆、ポッドにて直接覚醒しちょったと、思うんじゃが?
今回、沙織さんは歩いてポッドへ向かっておった。
何故にポッドへ直接覚醒では、なかったのじゃ?
『映像世界に長々と滞在し、馴染んでしまったため、イキナリ、ポッドで覚醒すると混乱するからですね。
自分でポッドへ戻り、その後で覚醒した方が、精神的に良いとされていますので』
そがぁな理由が、有ったんじゃのぅ。
で、椅子に座った訳じゃが、コレ、現実の方かえ?
『そうなりますね。
まぁ、マスターの同調率が高過ぎるため、映像世界が現実と変わらぬクオリティです。
切り替わっても違和感がないのでは?』
うむ。
全く分からんかったわい。
『マスター以外の同調者では、ここまでのクオリティは望めません。
他の方が比べられたら、指名率が下がりそうですね。
やはりマスターの映像サービスは、限られた方にのみ提供するべきでしょう』
ほうじゃ。
そのサービスとやらは、何時頃から行うのじゃ。
『マスターの退社手続きが完了してからですね。
まだマスターは、アノ会社へ所属している事になっています。
そのため、手続き完了後にサービス開始となります』
ほうじゃったわい!
まだ、退社前の有給消化中じゃった!!




