ああ、ダリル飯ぃ、ダリル飯。やはり、美味いのぅ!
まぁ、焼飯がパラパラにならんのは、途中でマル芋湯を掛け回しておったからでもあるのぅ。
っても、火晶石にて高温で炙られ、適度に水分は飛んでおるが。
あの調理法は反則じゃて、あがな遣り方は地球では再現不可能じゃてな。
『マスターなら可能ですが?』
はぁ?
なに言っちょんなら?
『火晶石が有れば、マスターも火晶石を操れますので』
いやいや。
そん火晶石が、地球にはありゃぁせんわい。
『本国にて火晶石を確保して、コチラへ送ることが出来ます。
ですので、手に入れることは可能ですが?』
いや、そがぁなもん手に入れて、儂にどうせいと?
『ご主人様は、本当に人外となられているんですね』
人外言うなや、泣くぞ!
『そんなことより、料理が出来たみたいですよ』
いや、沙織さん?
そんなこと、って。
っか、妙にウキウキしちょらんかえ?
『えっ?
いえ、そんなことは、無いかと』
『おそらく、ダリル殿の料理に魅了されているのかと。
私は食べることなど出来ないため、全く理解できませんが』
まぁ、ダリル飯じゃでなぁ、仕方あるまいて。
それに、アチラでは料理が食卓へとの。
しかし、今回はマル芋を二つ焼いておったが、凄い量じゃな。
『マル芋一つが十合以上の米に匹敵します。
芋内部の水分が種に吸われ炊き上がりますので、一粒一粒の重さは、炊き上がる前よりも増す感じですか。
この度は、オカズが少ないのと、グルガムス達の分を考慮したものかと』
ふむ、同じ食事を与えるのかや?
あがぁなもん食わせて大丈夫なのかえ?
『まぁ、生物兵器として、古代文明にて造られた生き物ですので、大丈夫でしょう』
で、皆で食べ始めておるな。
まぁ、作って貰っておるで、皆に嫌は無い。
無いのじゃが、品数が少ないので、多少の不満は、の。
じゃが、一口、焼き飯を口へ入れた途端、夢中で食い始めたわい。
サラダやスープにも、スカさず手を出しておるな。
夢中ちゅうか、無心状態じゃでなぁ。
しかし、全く会話が無い食卓じゃ。
まぁ、険悪で会話が無い、ちゅう訳ではないのじゃが。
『会話が無いのは仕方ないのでは?
完全に意識が飛んでいますよね、アレ』
まぁ、のぅ。
コチラもダリル飯を食しちょるが、沙織さんは既に飯食いボットになっちょるでのぅ。
目の前で、手を振っても気付きもせん。
まぁ、分かる気もするがな。
『マスターとダリル殿以外は、全員ですから。
しかし、マスターは耐性が付くのが早過ぎでは?』
そがぁなことを言われても、のぅ。
それに、じゃ。
無意識で食すなんぞ、勿体ないじゃろが。
ジックリと味おぅて食わんとのぅ。
しかし、この焼飯は美味いのぅ。
様々な香草や香辛料に野菜が、の。
肉も、また美味い!
まぁ、今日狩った獲物でのぅて、保管庫から取り出した肉を使用しちょったがな。
『肉の熟成を考えるに、狩って直ぐの肉は使わないかと』
ほうじゃろうなぁ。
それに、灰汁抜きに使ったマル芋湯が、の、様々な旨味を含んでおったようじゃて。
コレがな、実に焼飯へ深みの有る味わいを、のぅ。
ただ、チャーハンとは違い、米がパラパラには、な。
じゃから、儂と沙織さんの焼飯へは、卵で飯をコーティングしつつ、直火炙りにてパラパラに、のぅ。
大分、映像の扱いに慣れたでな。
ゆえに、映像なんぞで知っとる技法を、反映できる訳じゃ。
まぁ、以前に、映像の人物にて、記憶を見させて貰うて得た技術も影響しちょるようじゃ。
つまり、ダリル飯を、さらに改良しちょる訳じゃ。
コレがマズい訳が無かろうがっ!
っか、沙織さんは小食じゃのぅ。
あがぁな量で足りるのかや?
『沙織は女性ですので、女性が食べる量としては、一般的かと。
と言うか、マスターが食べ過ぎなのです』
いやいや、ダリルさんやハゲルさんと、変わらん量じゃからのっ!
『だから!
大男の人造種と同じと言うことが問題ですよね!』
ほうかのぅ。
彼らよりは低いが、儂の体格からしたら、仕方ないじゃろ?
そうじゃよな?




