表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
241/256

カリンちゃんが目覚めたぞい。目覚めたんじゃが、ギーゼット?なにしちょる?

で、ダリルさんが何かを懐から取り出し、カリンちゃんへ。

なにかの草か葉じゃな。


『おそらく気付けを行うモノと』


なんと、そがぁな品まで持ち歩いとるのかえ?


『他にも効能がありますので、気付け用ではないかもしれませんが』


なるほどのぅ。

狩場では怪我などは付き物じゃろうて。

なれば、癒す代物くらいは常備しとろうな。


『まぁ、人造種であるダリル殿は、自己治癒能力に長けておられます。

 ゆえに、腕がモゲても、くっ付けて固定すれば、一週間で元に戻りますが』


化け物じゃな。


『むろん、マスターも可能ですよ』


何が、無論なのか、小一時間ほど問い正したいのじゃが?


『勘弁いただければと』


っか、いつの間にか、儂も化け物かえ?

信じたく無いモノじゃな。

食い気ゆえの誤りと言うものは。


『あ、あのぉ〜』


ん?

なんじゃな?


『私も、そうなってしまうのでしょうか?』


両手で、両方の二の腕を掴みつつ、青い顔での。

そがぁに、絶望感、出さんでも、のぅ。

酷くね?


『おそらく大丈夫でしょう。

 沙織は、幻想機の適合者では無いのですから、人外にはならないかと』


だからぁ!

儂の扱いぃぃぃっ!


まぁ、良いわ。

それよりも、の。


「あれ?

 ダリル兄ィ?」


「なぁ〜ん」


いや、そのな。

せっかく気が付いたんじゃが?


そんなカリンちゃんを、横からペロリってのぅ。

で、スリスリと。


「へ?

 え?

 あ、気持ち良い?


 ふぁ〜

 なに、これぇ〜

 サラサラで滑らかなのに、暖かくて、モフって。


 え?

 大きな獣?

 あれ?

 害意がない?

 どうなってんの、コレぇ〜!」


カリンちゃん、大混乱。

そんなカリンちゃんへの。


「済まんな。

 狩場で気に入られたようでな。

 何故か着いて来てしまったのだよ。


 コイツは以前に街へ、別の狩人と共に来ていたらしい。

 まぁ、ハゲルが若い頃らしいがな。


 名は“ギーゼット”と言うらしい。

 コッチは多分、名は、まだ無かろうがな」


そう告げ、己の頭へ、ヘバリ付いていた仔グルガムスを剥がし、皆の前へと。


いや、そのな。

あまりにピタリと、ヘバリ付いておったでなぁ。

なんか馴染んで違和感なかったのじゃが。


改めて考えると、えらいシュールな状態じゃったような。


『えー

 可愛かった、です、よ?』


何故に疑問形?

っか、可愛いかえ?


っかのぅ。


「ダリルさぁ。

 アンタ、どっから取り出してんのさ」


ロゼッタ嬢が、呆れたように。


「取り出すって、オマエなぁ。

 コイツが、頭にヘバリ付いて離れなかっただけだ」


「いや、だからさぁ。

 どうしたら、そんなことになるんさね?」


訳が分からん、っう感じでな。


「いやな。

 ギーゼットとは、街へ行く途中で出会っていてなぁ。

 その時は進路上に居たギーゼットが、道を譲ってくれたのだよ。

 まぁ、その後に遭遇した鎧熊は襲って来たから返り討ちにしたがな」


それを聞いたロゼッタ嬢が額へ手を当てて、ヤレヤレ、っう感じでの。


「簡単に言わないどくれな。

 鎧熊を返り討ちって、ねぇ」


「お嬢」

「ロゼッタ」

「ん?」

「呼び方」

「お、おおぅ」


ハゲルさん、タジタジ。

まぁ、結構な圧じゃてなぁ。


『ご主人様』


なんじゃぇ?


『あのお二人って』

『最近、くっ付きましたね』

『そうなのです?』

『キューピットは、マスターです』

『きゃー

 そうなんですぅ』


い、いや、沙織さん?

キャラ、崩れておらんか?


「あー

 ロゼッタ」

「なんだい、アンタ」


アンタ呼ばわり、か、よっ!

あ、一線超えよったな、コヤツらっ!

ケシカラン!


「い、いや、よ、よぉい。

 ダリルは深層狩人だかんねぇい。

 鎧熊なんぞは、なぁ」


いや、真っ赤かですなぁ。

流石に、全員に悟られてしもうておるぞ。

末永く、爆発するが良い!


『なぜ、爆発なのでしょう?』

『沙織。

 AIの私に聞かないでください』


こほん。

単なる様式美じゃてな。

深く聞かんで頂けると、有り難いのじゃが?


お願いしますじゃぁぁっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ