ダリル飯ぃ〜、アチラでは食っておるが、おあずけ?グッスン。
『はいはい。
惚けないでください』
ん?
何がじゃ?
『この事は、以前にも伝えておりますが。
お忘れで?』
ほうじゃったかえ?
歳じゃけぇなぁ。
『都合が悪い場合のみ年寄りにならないで、いただけます?
絶対に分かって言ってられますよね?』
ぐっ。
な、なんの、こと、か、のぅ。
『でしたら、ボディガードは不用なのでは?』
『ですから、屋敷にて不用と告げたハズですが?
それを押し切ったのは、あなた方です』
『いえ、それは、まさか銃撃も効かない方とは』
『まぁ、普通は思いませんね。
ですが、マスターには、常識は通じませんので』
なんかエライ言われようじゃなっ!
っか、アチラでは料理を食べちょるんじゃが?
異常はないようじゃぞ。
『いやいやいや!
あの夢遊病みたいになって食べている様を見て、異常なし!なんですかぁっ!!』
ん?
アレはデフォルト仕様じゃて、仕方あるまいて。
沙織さんかて、儂が作った料理を食べたら、ああなっちょったが?
『え!?
あ、スタッフさん達も、確かに、アノ状態でしたか?
はい?
私もですかぁ!』
おや?
そうじゃと、告げたハズなんじゃが、ハテ。
『マスター』
なんじゃ?
『人には、認めたくない事もあるんです。
さらに、アノ状態を目の当たりにすれば、そうなるでしょう』
ふむ。
アドバイザーさんに、人の心を諭されるとはのぅ。
一本とられたわい!
まぁ、ハゲルさん達も、問題なく食しておるでな。
問題は無かろうて。
儂は食べるが、沙織さんは、どがぁするかのぅ。
『私ですかぁっ!
い、いや、毒抜きされたとは言え、毒キノコが入っているんですよね?』
ふむ。
銀シャリと肉の間に敷いた野菜に混ざっておるし、スープの具材にもの。
煮付けにめ入っちょるようじゃて。
まぁ、毒抜きに使うたマル芋湯を、調理へ使用しちょるでな。
全ての料理へ、毒抜きキノコと毒抜きに使った湯が使われちょるのぅ。
『ちょっと待ってください!』
ん?
なんじゃろかい?
『毒抜きに使った湯、と、は?
それって、毒が含まれているのでは?』
ああ、ほうか。
沙織さんは、知らなんだわなぁ。
『なにを?』
うむ。
あのマル芋を粉にし、混ぜた湯、マル芋湯は、チートでな。
『チート?
ご主人様みたいに、ですか?』
はい?
別に儂はチートでは、ないが?
『沙織。
面倒ですから、一々指摘しない。
まぁ、気持ちは分かりますが』
分かるんかい!
むぅ、良いわ。
あのマル芋湯はのぅ、アリとアラゆるモンの灰汁と毒を抜きさり、ソレを分離して沈殿させるのじゃ。
分離されたそれは、鍋底にゼリー状の球になって沈むでな。
ソレを除去すれば、栄養が溶け込んだ湯が残るでなぁ。
『何なんですか、その異常な湯は?
まさにチートでは、ないですか!』
『沙織』
『はい、何でしょう?』
『マスターは、さらにチートな事をなさっておららますから』
『え?』
『アレを行うには、雷晶石と言う雷を操る石から、電流を湯へ流さねばなりません。
で、マスターも、雷晶石を操ることが出来、それにて実験を行いました』
『そうなのです?』
『ええ。
その際に、超高電流を釜へ流す事で毒素さえ分解し、栄養素と変えてしまっております。
その際には純水と結晶に分離しましたけど。
沙織も、その灰汁抜きした湯と純水と分離した結晶を、摂取していますよ』
『え!?
私が?
あっ!
アノ結晶と、アノ湯!』
『そう、それです。
で、その元になったのが、アレなのです。
ですから、湯へ毒は含まれておりませんね』
ぬぅーん。
説明すんの、横からぁ〜
グッスン。
まぁ、良いわい。
で、な。
そう言うことじゃて、料理に毒は含まれちょらんぞい。
じゃから、儂は安心して食べるがのぅ。
何回かダリル飯は食うちょるでな。
儂は大丈夫じゃろう。
『マスターは、ですか?
私は?』
それは、分からんでなぁ。
儂は若返ったり、身体が変貌したり、人造種とやらに変化したりな。
色々とのぅ。
コレは、儂が幻想機の適合者じゃから、じゃと、思うちょる。
思うちょるが、儂には判断できんがな。
さて、沙織さんは、どうなんじゃろ?




