ダリルさんに指摘されたファマル嬢からの言い分も、もっともじゃてな。
ダリルさんの指摘にファマル嬢が苦笑しながらの。
「鍛錬っても、普通の稽古じゃね。
やはり実戦が一番なんだけど、一人じゃ厳しいしさ。
ハゲルの旦那とロゼッタさんは鍛治がメインだし、ガンレートとシムエルとだと二人を鍛える感じになるからね。
なかなか個人的に鍛えるのは」
ふむ。
ちょうど中堅クラスが、ファマル嬢のみちゅう訳かや。
上位の二人は鍛治がメインじゃからのぅ。
狩りにて鍛えるのは、厳しいのじゃろうて。
「ふむ。
ならば、俺が居る間は、俺と狩りに行くかね?
その際には、カリンにも同行して貰おう」
そのようなことをの。
「うえっ!
オイラもぉ!?」
「ああ、カリンもだ。
別に狩りに参加しろとは言わん。
ただ、カリンは身体を適度に動かした方が良い。
身体の成長を促したいのらば、だがな」
ふむ?
どう言う意味じゃろか?
『ダリル殿の料理にて、カリンさんの体は成長し始めてております。
ですが、適度な運動を行なわなければ、肉体が成長に付いて行き難いのかと。
森歩きは、結構な体力を使います。
しかも藪漕ぎなども必要となりますから、全身を使用することでしょう。
ただ不思議なのは、カリンさんの体力や筋力では、この度に於いても狩りへ同行は厳しかったハズです。
狩りや運搬に関わらずとも、なぜ同行できたのか分かりかねます』
うーむぅ。
アドバイザーさんが分からんのなれば、儂にも当然分からんわのぅ。
しかし、確かにアノ華奢な体で、ダリルさん達に着いて行っておったからのぅ。
どう言うカラクリなんじゃろか?
「どう言う意味さね?」
ロゼッタ嬢が不思議そうにの。
それへダリルさんがの。
「カリンは、俺が作った料理に促され成長し始めている。
栄養的には料理で事足りるだろう。
だがな、適度に身体を動かさねば、歪な成長となる可能がな。
それを考えるならば、狩りへの同行は相応しい。
森歩きするだけで、体力も付くし、全身の筋肉も使うだろう。
まぁ、普通ならば、着いて来るのは厳しい。
だがカリンは、雷晶石にて肉体をサポートしておる。
ゆえに、この度の狩りにも同行できた訳だ」
「それ、アンタ気付いてたね?」
「まぁな。
ウサギを狩る際にも使っておったしな。
だから同行させたのだ」
それを聞いたハゲルさんがな。
「なるほどねぇい。
それで、同行したがるカリンを許可した訳けぇい。
却下してたロゼッタが、唖然としてたかんなぁ」
「ちょ!
ハゲルぅ!」
ふむ。
ポカポカっと、不満をハゲルさんに?
ポカポカ?
いや、ドスドスっとらんかえ?
え?
「ガハハハハッ
そんなによぉ、テレんでもよおぃ」
はい?
全く堪えて無い、じゃ、とぉ!
で、軽くロゼッタ嬢の頭を撫でておるわい。
「ちょ!
ハゲルぅ!」
うん、ハゲルさんの手を払っておるが、顔はマンザラでもないような?
顔、真っ赤じゃぞい。
「あれれ?
ガンレート、あの二人って」
「こら、シムエル。
シィー」
「あ、気付いてたんだ?
何時からなの?」
「後で、ね」
ほぅ?
ガンレート嬢は、二人の仲に気付いておったのかえ?
まぁ、小声で離れちょるけぇ、皆には気付かれちょらんようじゃが。
『いえ。
ダリル殿には気付かれた、と言うか、聞こえていたみたいですが?』
なぬぅ!?
あの距離で、アノ小声をかえ!
やはり、とんだ人外じゃな。
ハッ!
では、ガンレート嬢ではないが、ダリルさんも気付いて?
『それは無いかと』
何故じゃな?
『シムエル嬢の声が聞こえたのでしょう。
一瞬、ピクっと。
で、チラッと二人を見て、小さく笑っていましたので』
およ?
ダリルさんも、意外と俗なとこが、あるんじゃのぅ。
「こほん。
ただな」
「なんだい!?」
うわ!
テレ隠しか、声がデカくはないかえ?
「うむ。
カリンは明日、今朝以上に地獄だろう」っとな。
いや、なんでじゃ?
「うぇっ!
どゆことぉ!?」
カリンちゃんが、思わず声を。
まぁ、今朝の惨状以上っと言われては、のぅ。
そらぁ、そうなるわな。




