大物二体の討伐かえ?凄いのぅ。はい?いや、ダリル、さん?
麻痺から回復したのじゃろうの。
二体が暴れちょるわい。
明らかに致命傷なんじゃが、なんちゅう生命力なんなら。
アレに巻き込まれたら、タダでは済まんじゃろうて。
「ふぅ。
やはり蛇やトカゲを倒すのが難しいわさ。
なかなか死なないからねぇ」
「だなぁ。
面倒だからよぉい、普段は狙わねぇからねぇい」
ロゼッタ嬢とハゲルさんが、世間話しみたいにの。
ま、死んじょらんが、明らかに致命傷じゃてな。
その内に大人しゅうなるじゃろうて。
それに藻がいておるが、ハゲルさん達へ襲い掛かる気配は無い。
まぁ、死に際の足掻きに過ぎんのじゃろうの。
しかし、大した生命力じゃ。
血を大量に流しながら暴れておれわい。
血抜きになっちょるで、アレはアレで良いのかもの。
「肉質が悪くなるな。
手を出して構わんか?」
ダリルさんが、そのようにの。
どう言うことじゃ?
『おそらく、肉に血が余分に回り、肉質が落ちるのかと。
身が動かぬ状態の血抜きとは異なるのでしょう』
ほぅ。
そがぁなモンなんかえ?
で、ダリルさんが速やかに接敵。
素早く二体の首を刎ねちょったわい。
マジかぁ!
あまりの早業に、ハゲルさん達も唖然とのぅ。
で、首を刎ねた後、血が流れ易くするように他にも斬っておる。
また、動くための筋を見極め、素早くの。
ピクピクと動いておるが、暴れ回りはせん。
せんが、血は大量にな。
それを水晶石にて流し、血臭を風晶石にて散らしとるわい。
で、氷晶石にて肉を冷やしつつ解体を。
ハゲルさん達も、慌てて解体に。
っか、唐突に始めんで欲しいところじゃて。
で、蛇皮とトカゲ皮にて素材をの。
内臓の一部は薬になるようでな、丁寧に布で包んじょる。
それを葉で包み背嚢へとの。
それ以外は皮に包み、綱を掛けてから牽けるように。
皮から鱗は剥がしておらん。
ゆえに鱗が皮を守り、地面との摩擦を軽減しちょるようじゃて。
余分な部位は穴を掘って埋めとるでな、多少は軽くなっちょるじゃろう。
それでも結構な重量があるハズじゃ。
そんな荷を、括り付けた綱にて牽きつつ移動を。
獣などは索敵にて避けつつの。
しかしのぅ。
狩るのは良いが、狩った獲物を持っての移動が大変じゃわい。
良くファンタジーなお話しでは、アイテムボックスやインベントリなんぞがある。
ありゃぁチートちゅうか反則じゃろ。
ダリルさん達の移動を見て、ツクヅクと、のぅ。
じゃがな。
ダリルさん達も、大概じゃがな。
あがぁな重いモンを、生身の人間が牽くにしても運んじょるんじゃぞ。
普通は車両なんぞに載せんと、移動も侭ならんからのぅ。
大概と言えば、カリンちゃんも、じゃがの。
的確に敵を察知しつつ、風晶石にて匂いと音を。
コレらを制すれば、獣に察知なんぞされんからのぅ。
獣の位置を察し、獣へ気配を悟られんようにしちょるで、移動は実にスムーズじゃて。
で、行きと変わらぬ時間で広場へと。
「あれ?
狩りは切り上げたのかい?」
ガンレート嬢が、不思議そうにの。
鹿から皮を剥ぎ取り、肉を骨から剥がしておるみたいじゃな。
「ん?
ちょうど良い獲物が居たので、皆に狩って貰ったのだよ。
思った以上に連係ができておったし、今度はもっと奥へ行っても良かろうな」っと、のぅ。
「いやいやいや。
流石に、あのクラス以上のヤツを、普通に相手させんで貰えんかねぇい。
今回は二体が争って疲弊してたのと、カリンがサポートしてくれたから、だからよぉい」
ハゲルさんが、慌てたように。
「ふむ?
そうは、見えなんだが。
特にハゲルとロゼッタは、余裕があったように見えたが?」
「いやいや。
アタイらは、鍛治師さね。
鍛治に影響する程の無茶は、する気にはならないからね」
そう困ったようにの。
「う〜ん。
私は、ちょっとキツイかも」
そう、ファマル嬢が。
したらの。
「ファマルは鍛え方が足りんのでは無いか?
伸び代は有ると思うが?」
そう指摘しちょる。
厳しいのぅ。




