次は、どがぁして狩る、か、じゃな。ん?マジかぁ!!
どちらを狙うかは決まったみたいじゃが、どう狙うか、じゃな。
あがぁに動き回っておったら、狙うに狙えんじゃろうに。
まぁ、ダリルさんは、難なく射殺せるようじゃがの、
普通は無理じゃて。
「しかし、アリぁ何時まで争うつもりなんでぇい?」
ハゲルさんが呆れたように、の。
「何時迄も争っていても良いわさ。
そうなりゃぁ、アタイ達が有利になるからねぇ」
ま、そうじゃろな。
「けどさ。
あんなに激しく動き回られたら、私の腕では矢を当てられないよ。
どうすんのさ?」
ファマル嬢が困ったように。
「うーむぅ。
俺達の中で一番の射者たるファマルが無理なら、誰も無理だねぇい。
どうすっかねぇい」
ハゲルさんが、困ったように。
したらの。
「なら、カリンに力を借りたらどうだ?」っと、ダリルさんがの。
したら、カリンちゃんがビックリしてな。
「えっ!
オイラぁ!」っとな。
「カリンにかい?
何を、さね?」
ロゼッタ嬢が、不思議そうに。
したらダリルさんがの。
「簡単なことだ。
辺りを探るのに、カリンは雷を放っておる。
この雷は、強く流せば生き物を痺れさせることが可能だ。
まぁ、強く流せれば、それだけで狩ることもできよう。
とは言え、強く流すのが厳しかろうが」
そうダリルさんが告げるとの。
「雷晶石を使えば出来るけどさ。
けど、それって結構難しいよ。
うーん。
ウサギなら狩れるかも。
けどさ。
相手が大きくなれば、狩るのは無理かな?」
いや、狩れるんじゃのぅ。
『マスターも可能かと?』
はい?
何を言っちょんなら?
『いえ、マスターは既に、釜へ高電流を流しておられますが?
アレを発展させれば可能かと』
!?
そうじゃったわい!
いや、狩らんからのっ!
「うーん。
雷でかぁ。
ちょっと試してみるね」って、雷をの。
いや、唐突に行なわなんで欲しいのじゃが?
うや?
激しく争っちょった二匹の動きが止まったわい。
その瞬間に、三本の矢がの。
三人が三人共に、咄嗟に矢を射っておるぞい。
ファマル嬢の射った矢は、大蛇の目を。
ハゲルさんが射った矢は、大蛇の喉元を。
それぞれが射抜いておる。
ロゼッタ嬢の射った矢は、大トカゲの目を。
二人が大蛇を狙っちょったで、大トカゲを狙ったようじゃな。
コチラも見事に射抜いておるわい。
っか、矢を射った直後に、三人共に飛び出しちょる。
行動が早いわい。
ハゲルさんの大剣が、蛇の喉を貫く。
ロゼッタ嬢のハルバードが、大トカゲの頭を。
待機中に組み上げちょったが、あがぁなデカい得物を、普通に振り回せるんじゃのぅ。
ビックリじゃ。
で、脳震盪でも起こしたのか、トカゲが引っくり返る。
その喉元へファマル嬢の剣鉈が振り下ろされたわい。
いやぁ、一瞬ちゅう感じの出来事じゃでな。
ん?
カリンちゃん?
呆気に取られちょるわい。
『カリンさんが、このような奥地へ同行するのは、初めてみたいですので。
普段は待機組として、居残り二人と行動しておりましたし。
まぁ、三人も狩り易い獲物を選んで狩っており、このような相手を選んでおりませんが』
まぁ、生活のために狩るんじゃろうからのぅ。
しかも三人の内二人は鍛治師じゃて。
無理する必要も無かろうてな。
『そうなりますね。
狩った獲物を武器へ加工する場合もありますが、あまり行なわないみたいです。
やはり、中層以降の狩場で狩った獲物には及ばないかと』
今狩ったヤツでもかえ?
『まぁ、あのクラスならば武器や防具にできるでしょう。
ですが、中層以降素材に比べたら、意味の無い品となるかと。
とは言え、コチラ側では持て囃されるレベルですね』
ふむ。
やはり、アチラ側は人外領域だけに、素材も良いとみえるわい。
しかし隙を付いたとは言え、瞬殺かえ?
ん?
慌てて三人が得物を回収して下がっちょる?
どがぁしたんなら?
『カリンさんの雷効果が弱まったみたいです。
っと言うか、三人が討ち掛かる前に雷を止めていましたし』
まぁ、そうせんと、三人が感電するじゃろうしのぅ。
しかし、アレなれば倒して・・・
マジかぁ!
まだ動くのけぇ!!




