どがぁして討伐するつもりなんじゃろ?ん?話し合いかえ?
ハゲルさんの言葉を聞き、ダリルさんが不思議そうにのぅ。
「確かにウロコは硬く、強靭かつシナヤカではある。
だが、喉元などは、比較的ヤワだ。
目や口内を狙うよりは、狙い易かろう」
そがぁなことを、しれっと、のぅ。
「いやいや。
相手も、それは知ってからねぇい。
だから、争ってても、庇ってからよぉい」
ハゲルさんが、困ったように。
「まぁ、技量的な問題もあるだろう。
だがな。
今はコチラへ気付いておらん。
争い続けていたのだろう。
動きも鈍い。
なれば、つけ入る隙もあろうに」
そがぁ風な指摘を受け黙るハゲルさん。
したらロゼッタ嬢がのぅ。
「言いたいことは分かったわさ。
だけどねぇ。
どちらを狙うかが問題だわさ」っと、のぅ。
したらの。
「そこら辺は、ソチラで考えてくれ。
今日は、ソチラの力量を知りに来ておるのでな」
ふむ、状況判断もじゃが、課題の打開についても、求めちょる訳かいな。
「なら、狩り易い方を狙うか、狩り難い方を狙うかだね。
私なら、狩り難い方を狙うかな」
ファマル嬢が、そのように告げるとの。
「えっ!
狩り易い方じゃないの!?」っと、カリンちゃんがね。
「うーん。
アタイも、狩り難い方だねぇ」
「そうだねぇい。
俺もだなぁ」
二人も賛同を。
カリンちゃんは理解できずに、首を捻っちょるわい。
っか、儂もカリンちゃんと、同じなんじゃがな。
っか、そんなカリンちゃんを、三人が微笑ましそうにの。
いや、儂も、あのレベルなのかや?
いたたまれんのじゃが!?
『マスターは狩人ではありませんし、知識も有りませんので、仕方ないかと』
ほうかのぅ。
『そうですね。
まぁ、私は見当が付きますが』
ほうなのけぇ?
『まぁ沙織は、それなりに訓練を受けておりますので』
『狩人ほどでは有りませんが。
ですが、強敵に相対し気付かれていない場合、対象し難い相手を先にダメージを与えたいですね。
気付かれてから対応する際、やり難い方の動きが鈍れば、対処し易くなります』
なるほどのぅ。
気付かれたら、アチラ側は争うのを止めて襲って来るわな。
その際に方への動きが鈍れば、多少は対処し易くなる訳かえ?
『そうなりますね』
っか、そのような説明を、ロゼッタ嬢がカリンちゃんへとの。
「そうなんだぁ。
でも、両方とも大変そうだよ?」
「だから、より相手し難い方、さね。
どっちだと思う?」ったらのぅ。
「どっちも!」
いや、選ばんかいっ!
ったく。
皆、苦笑しちょるわい。
カリンちゃんじゃのぅ。
「オリャぁ、蛇を狙うかねぇい」っと、ハゲルさんがな。
したらの。
「え?
なんで?」っとの。
「蛇の方が、急所を狙い難いからだわさ。
腹側は這っていたら狙えないからねぇ」
「そうだね。
私も狙うなら蛇かな。
トカゲの方は関節部を狙えるから」
ロゼッタ嬢とファマル嬢が告げると、カリンちゃんがの。
「あっ!
なるほどぉー
狙い易い場所が、蛇は少ないんだぁー
ん?
今はトカゲへ巻き付いているから、腹側が狙い易い?
あっ!だからかぁ!」
そがぁ風に、納得しちょるわい。
しかし、蛇とトカゲは、相手に急所を狙わせんように立ち回り、千日手の状態じゃ。
じゃが、第三者側から見たら、急所が顕になっちょるでな。
とは言え、激しく争い動き回っちょるでな。
静止した的を狙うようには行かんじゃろうて。
そのことには、皆も気付いておるじゃろう。
まぁ、当然、カリンちゃんも、のぅ。
「言いたいことは、理解したけどさぁ。
あの動き回っている相手の急所を狙うの?
無理じゃん!」
まぁ、ほぅじゃろうなぁ。
「むっ?
そうなのか?
あの程度なれば、矢を射れば容易かろ。
隙だらけゆえ、二体共に倒せると思うが?」
そりゃぁ、アンタだけじゃわい!
『いえ、中層狩人ならば、誰でも可能ですが?』
人外しか居らんのかいっ!
『人造種ですから』
ほうじゃった!




