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二人とも、ご苦労さんじゃてな。さて、次は、どがぁすんじゃろな?

様子を見ていたダリルさん達が来てな。


「ふむ。

 ある程度は戦えるみたいだが、森奥へ連れて行くのは厳しいだろうな」っと。


そんなダリルさんへ。


「そりぁなぁ、仕方ねぇいぜい。

 二人は狩り仕事に連れて来た回数は、少ないかんねぇい。


 っか、よぉい。

 素人が短時間で、このレベルに成れる方が稀なんだがなぁ」


そうハゲルさんに諭されちょるな。

したらな。


「ふぅ〜むぅ、そんなモノかね?

 俺は里から出たことが無かったゆえ、どうも、その辺りがな。

 コチラの常識に、ちとばかり疎いところがあるとみえる」


そがぁなことをの。

まぁ、あがぁな里に住まえば、一般人なんぞと関わることなんぞなかろうてな。


「だがよぉい。

 あん広場への居残りくれぇは出来っからねぇい。

 ま、鹿の解体なんぞをして貰いながら、待って貰うかねぇい」


ふむ、ハゲルさんの言葉に、二人とも異論は無いようだ。

で、一旦は鹿を広場へとの。


広場近くは狩り人の中継地となっちょるようでな、簡易なカマドも。

さらに川が近付くにのう。


血抜きと肉を冷やすことを兼ねて、狩った鹿を川へと。

後の処理は二人へ任すこととし、皆で森奥へと向かうようじゃな。


ファマル嬢が先導するようじゃ。

どうやら彼女は、この先へ行ったことがあるそうな。


「ま、他の狩人達に着いて行く感じだったけどね。

 私は見習い程度だったし。

 一人前になった頃、修行として一人旅をし始めたんだ。

 ま、集落の決まりだね」


ふむ、まだ二十歳前じゃと思うのじゃが?


『二十一歳ですね。

 二十歳は越えておられます』


ほっ!

マジかぁ。

女性は大人び得て見えるでな、若く見積もったのじゃが、思うたより大人じゃったわい。


しかし若い女性に一人旅かえ?

ヤケに厳しいのぅ。


『狩人の業界では、一般的なことみたいですね。

 しかし、カリンさんやダリル殿ほどではありませんが、獣を察知する術に優れていますね。

 的確に避けて移動しておりますよ』


ん?

狩りをするなれば、避けてはダメではないのかえ?


『全ての獣を狩る訳にも行きません。

 それに森奥が目的ならば、余分な荷物を増やすのは愚策でしょう。

 無駄に狩って破棄などは、狩人としては行えないでしょうし』


まぁ、獣は生活の糧じゃろうしな、無闇に狩って数を減らすのは、のぅ。

で、森奥へと着いたのじゃがな。


「はぁー

 グレイグバイパーとランドリオンが争ってんのかい。

 物騒だねぇ」


ロゼッタ嬢が困惑気味に。


「ん?

 あの程度なら手頃な獲物だろ?」


ダリルさんが、不思議そうに。


「そんな訳がねぇだろ。

 ありぁ、普通の狩人には荷が重いぜぇい」


ハゲルさんが、呆れたように。


巨大蛇と巨大トカゲが、盛大に争っておるわい。

蛇の胴回りは、ハゲルさんと変わらん。

しかも全長なれば3mを超えちょるじゃろうて。


それと同等に争っちょるトカゲも、同等のデカさじゃでな。

あのデカさだけで、十分に脅威じゃて。


蛇は巻き付き、噛み付き、尾で叩く。

トカゲは噛み付き、爪で引っ掻き、やはり尾でな。


じゃが、鱗が違いに硬いのじゃろう。

共に有効打にはなっちょらんようじゃ。


とは言え、いつから争っておるかは知らぬが、かなり疲弊しちょるな。


「ふむ、腕試しには、丁度良いのではないか?」っと、ダリルさんがの。


「かぁー!

 マジけぇっ。

 まぁ、狩れんこともねぇけどよぉい。

 狙える場所は限られるぜぇい」


ハゲルさんが、禿頭を軽く掻きながらの。

そがぁに難しいんじゃろか?


『あの手は、鱗が硬くシナヤカであるため、天然の鎧を纏っているようなものです。

 普通に斬り付けても斬れず、刺してめ貫けないでしょう』


ううむぅ。

人が纏う鎧とは違い、関節部の隙間なんぞも無さそうじゃ。

しかも、その巨体と、巨体を支える骨や筋肉は、多少の打撃では通用しまい。


なれば、目か口なんぞを狙うしかないかのぅ。

っか、アレをかえ?

無理じゃろ!

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