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朝の鍛錬ですか?鍛錬は大事ですよねぇ。

会社を出てから地元へと。

何時ものように小料理屋にて定食ってな。


「ターさんが肉類を頼むのは珍しいねぇい。

 しかもトンテキけぇ?

 何か良いことでも有ったのけえ?」


そう源さんが尋ねてくるのでな。


「いやな、なんか妙に体調が良いんだわ。

 最近は肉類がキツくてさぁ。

 食べたいのに、なんか欲しくない、っうかねぇ」

「あー

 分かる、分かる!

 それ、俺もっ!」


常連さんの1人がね。

まぁ、歳なんだろう。

だからか、揚げ物なんかも避けるようにさ。

若い頃なら、考えもしなかったよっ!


なんか食い物が美味いんだよなぁ。

良く寝れたからだろうか?


食事が終わる頃には、ちょっと呑み過ぎで酔ってしまっていた。

何時もはホロ酔い程度なんだが、なんか気分が良くてな。

自宅へ着くのも遅くなってしまったよ。


まぁ、昨日も10分で体感時間3時間映像を観れた訳だし、ちょっとだけ観ますかね。


俺が幻送機のヘアバンドを着けるとな。


『マスター

 ちょっと遅くないですか?

 それに呑み過ぎかと』


いや、アンタは俺の連れ合いか?

まぁ、良いや。


「なんか体調が良くてな。

 つい呑み過ぎてしまったよ。

 さて、今日のダリルさんは、どうなったのかねぇ」


アチラの映像は、今の俺にとり最高の娯楽だ。

リアル実写のファンタジー映像なんざぁ、他に観れる場所などないからなっ!


『ふむ。

 これは・・・

 では、再生しますね』


そうアドバイザーさんが告げると、幻送機前へ座っていた俺の周辺が、アチラの景色へと。


これは朝の映像みたいだ。

朝靄が立ち込め、ちと視界が悪いか?


小屋から身支度を終えたダリルさんが出て来る。

っか、小屋の中は見事に空だな。

背嚢は満載ではないが、結構な荷が積み込まれているみたいだ。

つか、背嚢へ鍋などの調理器具や袋が吊るされている。

中身より吊るしている荷の方が、明らかに多いんだが?


あれ、絶対にカナリな重量になってるよなぁ。

俺なら身動き出来んだろう。


『アチラの世界でも、あの量の荷を苦もなく担げるのは稀でしょう。

 ダリル殿の膂力は異常レベルかと』


だよね!


で、そんなダリルさんはスタスタって感じで、足取り軽く移動を。

いや、全く荷の重量を苦にしてない!?


そして里長の家の前へ行くと、まだ誰も居ないんだが?

あれ?


『いや、流石に、こんなに早くは出ないでしょう。

 早過ぎです。

 何を考えているんでしょうか?』


アドバイザーさんも困惑している。

って、ん?


「アドバイザーさんは、映像を観てんじゃないの?

 録画してんだし」


『いえ、私は、この地の情報収集をしておりました。

 録画は自動ですね。

 マスターと一緒に観ますから、2度観る必要はありませんし』


あー、そうなんだね。

さて、ダリルさんなんだが、背嚢を下ろしたら剣の型稽古を。

その後は槍を。


っか、剣と槍、弓は、今まで使っていたヤツだな。

昨日、受け取った剣は腰に。

槍は背嚢へと。

弓は背嚢と一緒に置いてある。


普段使っていた矢筒から矢を取り出し、近くの木へ射る。

うん、朝稽古やね。


かなり集中して行っている。

おそらく、朝稽古に夢中になって遅れることを危惧したんだろう。

里長が朝稽古を見て呆れていたが、気付いてない感じだし。


ん?

他の者が集まり始めたな。


その頃にはダリルさんも朝稽古を終え、汗を拭き終えていた。

今は水筒の水を飲み、干し肉を齧っている。


「さて、みな揃ったようじゃな。

 最近、野盗化した里人が、他の里におるそうな。

 近隣の里人が襲われ、死人も出ておる。


 おそらくは、村へ向かう道中に襲って来るであろう。

 死人も出ておるで、襲って来たら殲滅せよ。

 慈悲は要らぬ。


 奴らの所為で、コチラへ行商人も現れぬようになっておるでな。


 もう一度言う。

 慈悲は要らぬ、殲滅じゃ!」


あー

里からしたら死活問題な訳で、そらぁ仕方ないかな。

まぁ、自業自得なんだろ。

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