狩りかえ?っか、屋敷から出たら、イキナリ森!なんじゃっ!
皆が屋敷を出て、イキナリ森ぃ!
なんじゃ!
あ!
だからぁっ!
急にシーンを移すでないわっ!
混乱したじゃろうが!!
『流石に擁護できません。
私も何が起こったのか分からず固まりましたので』
じゃよな。
『ふむ。
沙織もですか?
人間とは不便なモノですね』
不便な、で、済ますでないわっ!
ったく。
『つまり、森まで移動しているシーンが観たかったのですね?』
ちゃうわっ!
だぁーらぁ、急にシーンを変えると状況把握が困難で、儂らが混乱するで、前振りセイちゅーとんのじゃっ!
ほんまに、もう。
『うーん。
そこら辺の機微とやらですか?
やはり理解が、ですね。
マスターは勘違いされておられますが、私はAIですので、人と同じ感覚は理解できません。
その前振りとやらは、どのように?』
あ゛。
ほうじゃったわい。
アドバイザーさんは、幻想機の人工知能じゃてなぁ。
人と同様に要求しても、理解できんことも。
ふむ、なれば仕方あるまいか?
『それより、カリンさんがウサギを仕留めましたが?』
はい?
もうかえ?
『気配を察知して、ボウガンにて射殺しましたね』
躊躇いないのぅ。
生き物を殺す忌避感なんぞは?
『そんなことを言っていたら、生きて行けませんが?』
世知辛いのぅ。
ん?
沙織さん?
なんか、顔が青くないかえ?
『沙織には、少々刺激がキツ過ぎたらしいですね。
解体シーンなど、身近で見ることなどありませんし』
おおぅ。
なるほどのぅ。
射殺すシーンは、一瞬じゃて見えんかったが、解体シーンは丸見えじゃでなぁ。
厄介なことに、血臭も漂うでのぅ。
特に血抜きしとるで、かなり、な。
しかし、軽く?ではあるが、穴を掘ってな。
ソコヘ血を流し込んでおる。
軽くとは言ったがのぅ。
ハゲルさんが容易く掘っておったのじゃが、幼児なれば、容易く埋まる程度の深さなんじゃが?
まぁ、血臭はダリルさんが風を巻き上げ、上空へ散らしておるがのぅ。
コレなれば、血臭に誘われた獣が近寄ることは有るまいて。
とは言え、そのせいで、この場は血臭が酷い感じなのじゃが。
だからか、他の面々は獣が現れんか警戒しちょるな。
「へんだねぇ。
いつもなら、ココまで血生臭くならないんだけど?」
ロゼッタ嬢が首を捻っておるな。
「ふむ。
俺が風で血臭を上空へ散らしておる。
その影響だろうな」
「なるほどねぇ。
だから、獣が近寄って来る気配がないんだね」
呆れたように、ロゼッタ嬢がダリルさんを見ちょるわい。
『ご主人様は、全く動じないのですね?
狩猟などの経験が?』
そう沙織さんに、のぅ。
はて?
そう言えば、ダリルさん達が生き物を殺しても、ましてや解体シーンなんぞを見ても、沙織さんのようになってはおらんの。
何故じゃ?
『え?
慣れておられた訳では?』
無い無い。
儂は一般庶民じゃてな。
親もサラリーマンじゃし、祖父母も一般人じゃて。
じゃから、虫ていどなれば別じゃが、生き物は、のぅ。
ましてや、解剖なんぞ、したことないわい。
『にしては、動じておられませんが?』
確かに、のぅ。
『過度な精神ストレスは、幻想機側にて緩和しております。
沙織は同調者ではないため、適応外ですが』
なんと!
そがぁなことになっておったのかや!
ん?
解体が終わったのぅ。
しかしカリンちゃんは、幼いのに見事な手際じゃったわい。
『マスター
カリンさんは、一応16歳ですが?』
ん?
ああ、そうじゃったわい。
って、んん?
一応って言っておる自体、アドバイザーさんも、そう思ちょるんじゃろが!
『なんのことでしょう?
あ、解体が終わったので、移動するみたいですよ。
しかし、内臓の大半を埋めましたが、一部は持ち帰るみたいですね』
食べるのじゃろか?
『処理次第では食べれますが、お勧めできません。
生臭いので、処理しないと食べれませんが、かなり手間ですね。
ただ、肥料に混ぜると、良い堆肥となるみたいですよ』
はい?
ウサギの内臓を、かえ?




