ウマウマ、やはりダリル飯は美味いのぅ。ひょっ!沙織さんはダメ?なんでじゃぁー
『え!
聞いて無いんですがぁっ!?』
『言ってませかんからね』
はい?
告げねば不味いじゃろうが。
『何故です?
毒素や人体に害となる物質がないことは判明しておりますし、動物による検証もすんでいる品です。
それにマスター用に渡した品であり、賄いに回されるなど、本国は認識しておりませんので』
あー
認識齟齬や意識の違いなんぞかや?
『まぁ、何事もなかったで、良かった?んじゃろな』
『そうですね』
『そうなのでしょうか?』
まぁ、なんにせよ、儂が微電流を流せる理由はじゃな。
宿した雷晶石にて、微電流を放てるようになったからじゃて。
で、な。
そがな微電流にて、相手の体内状態を察せることが、できるようになってのぅ。
先程、カリンちゃんが、ズッと身体が痛いちゅうとったでな。
微電流を流して原因を探りたいっと、思うてな。
『はい?
そんなこて、可能なのですか?』
『本来ならば、無理でしょう。
マスターが変なのです』
変は、酷いのぅ。
じゃが、出来るんじゃから、仕方あるまいて。
ソレにより、ハゲルさんの悪性腫瘍に気付き除去できたでな。
『???
いや、そのですね』
なんじゃな?
『一万歩譲歩して、微電流にて腫瘍に気付いたとします。
ですが、ソレを除去とは?』
ん?
電流を流して焼き切ったぞい?
周りも微電流にて麻痺させちょったでのぅ。
ハゲルさんは、気付きもせなんだわい。
『無茶苦茶ですねっ!』
ほうかや?
まぁ、慣れたでな。
『ふぅ、驚くようなことばかりですね。
でしたら、カリンさんに行わないのは?
微電流で診察可能なんですよね?』
ほうなんじゃがのぅ。
『カリンさんとダリル殿へは、微電流を流すことは推奨できません』
『なぜです?』
悟られるからじゃよ。
『はい?
この映像って録画ですよね。
記録映像の相手に、悟られるハズが無いではないですか』
じゃよなぁ。
で、アドバイザーさんや。
ソコんトコ、どうなのじゃ?
『私に聞かないで下さい!
分かる訳ないでは、ありませんか!
本国でも解明プロジェクトが発足しておりますが、皆が皆、頭を抱えている状態なのですからね!』
『そこまでのことなんですねぇ』
い、いや。
そがぁに遠い目をせんでものぅ。
ん?
映像が動き始めたかえ?
ふむ。
カリンちゃんは見学、っと。
で、鍛錬を終えて食堂かえ?
おぅ。
既に料理が並べられちょるわい。
ふむ。
パンにスープ、マッシュ芋に目玉焼きとカリカリに焼いた肉かえ。
こりゃ美味い!
『え!
なんで既に食べているんですか!
普通は見て、美味そう、ですよね!』
『沙織。
マスターだから、です。
飲み込みなさい』
『理不尽では?』
『マスター的な仕様です。
なんど言っても聞かないので、諦めました。
あ、沙織は食べてはダメですからね』
なんでじゃ?
こがぁに美味いのに。
『何が起こるか分からないからです。
確かに現実世界では、トチナの実とマル芋の成分を含んだ料理を食べました。
映像空間において、マスターが作った料理もです。
ですが、ダリル殿の世界映像にて彼が作った料理を食べたのは、マスターのみです。
ゆえに、マスターへ発生した事象が、沙織へ発現しない保証はありません。
いえ。
もしかしたら、身体に害となる事象が発生するかもしれないのです。
ですから、沙織は食べてはなりません!』
うむ。
沙織さんは、真っ青じゃな。
『本来ならば、マスターも食べないで頂きたいのですが。
言っても聞かないですから、ねぇ。
ふぅ』
じゃって、美味いんじゃもん!
『可愛くないから、やめて頂けます?』
酷いの!
ふむ。
アチラでの食卓は、相変わらずじゃな。
皆さん、惚けるように?
ロゼッタ嬢だけ、普通に味わって食べちょらんかえ?
まぁ、ダリルさんは、惚けるこては無いがの。
『おそらくですが、ロゼッタ嬢も付与師の素質が有るのかと』
待て待て。
そうじゃとしたら、カリンちゃんは?
『体力の無さが原因かと。
ゆえに、食材の効能に抗えないのでは?』
なるほどの。
納得じゃっ!




