アノ食材、マル芋とトチナの実は、ほんに美味いからのぅ。
っか、なんか沙織さんが、ドン引きしちょらんかえ?
『ご主人様のような例は、他にも?』
そう、アドバイザーさんへの。
したらの。
『そんな訳ないではないですか。
マスターのみです』
『え?
それは?』
『幻想機との同調率が高いためですね。
幻想機自体は製造可能なのですが、そのメカニズムは判明しておりません。
滅んだ異世界文明の技術模倣が基で造られた機械なのです。
当時の本国では、深刻なエネルギー不足に悩まされておりました。
異世界の恒星からエネルギーを徴発することも行っており、ソレにより崩壊した恒星や星系もですね。
自国のためとは言え、他世界を荒らすのは!と、大問題に。
ですが、次元を渡るには、多大なエネルギーが必要となるのです。
そのことから、新たなエネルギー獲得は急務でした。
そして、次元エネルギーに着目し研究を進めていた文明を見付けたのです。
ですが、現地へ赴いたころには、文明は滅んでおりました』
ん?
それでは技術を得られんのでは?
それに知った頃には文明は滅んでおらんかったのじゃろ。
なんで辿り着いた時には?
『その頃の次元移動には、多大なエネルギーと移動時間が必要だったのです。
そして、次元移動して辿り着いた頃には、星の環境変動に耐え切れなかった文明は、ですね。
ただ、幸いなことに、幻想機の設計図と試作機は残っておりました。
おりましたが、その基礎研究資料は見当たらなかったのです。
そのため機械は造れても、基礎理論などは不明の侭。
しかも何故適合者が必要なのかもですね。
ですが、得られるエネルギーは膨大。
そのことから、幻想機の増産と適合者探しが活発化したわけです。
基礎研究に対しては、今もなされております。
ですが、機械は造れても、何故エネルギーを汲み上げれるのかは解明されておりません。
適合者を見付け出す方式も、アノ遺跡で見付かった設計図を元に造られた検知器から機能を上げれていないのです。
ゆえに、個人用の探知機しかなく、その探知範囲は所有者を中心とした半径5メートルしか無い訳です』
つまり、基礎理論が分からんゆえ、幻想機を改良できんし、探知機の性能も上げられん。
ゆえに儂レベルの適合者は見つからぬし、幻想機改良による適合率アップも不可能と?
『そうなりますね。
ゆえに、マスタークラスの適合者は皆無となります』
ならば、見付かっておらぬだけかものぅ。
『それは、そうとしてですね』
ん?
なんじゃな?
『ご主人様が微電流を流される、との話しから、晶石と申され品の話しになったのですが?
関連性が、理解できないのです』
ああ、ほうじゃったわい。
『?
あほう、ですか?』
ありゃぁ。
いや、アホウでなうてな。
あ、そうか、の方言じゃで。
『そんな方言が有るのですね』
ほうじゃぞ。
まぁ、そうじゃのうて、微電流の話しじゃ。
クダンの晶石なんじゃがな、実は儂も宿しておるんじゃよ。
『え!?
ご主人様は、地球人だと伺っておりますが?』
ほうじゃよ。
紛れもない地球人じゃ。
『え?
では、なんで』
いや、さっきアドバイザーさんが言っておったじゃろ?
異世界の映像を取り出して食っちょったと。
『はい、そう伺いましたが?』
で、食ったらの。
若返って、身体が造り変えられてのぅ。
なんや知らんが、晶石も宿るようなな。
『ソレって、良くあることなんですか?』
『史上初ですね。
まぁ、どんな食材を食べると、そうなるか、は、分かっております。
まぁ、マスター以外の者が食べても、害はないですが』
まぁ、そうじゃわなぁ。
『それは?』
ん?
沙織さん達に影響が出ちょらんでな。
『はい?』
じゃから、アノ湯やアノ結晶を使った料理を食べても、なんも無かったじゃろ。
なれば、大丈夫じゃてな。
何せ、問題じゃとされた食材にて作った品じゃ。
沙織さん自体が、問題ないちゅうとったじゃろうに。




