さて、次はどがぁするかのぅ。いや、アドバイザーさん?
飯を終えたでな、次に何をするかを考えちょったんじゃがな。
そのタイミングで沙織さんかの。
「ご主人様。
コレから、いかがなさいます?」っとの。
うむ。
まさに、ソレを考えちょったところ。
タイムリーじゃな。
「それなのさじゃがの。
街中へ出てもすることがのぅ」
「本屋へ行かれては?
最初は、そのお積もりと伺いましたが」
まぁ、のぅ。
「大規模書店じゃったかえ?
さすれば、店内を巡るだけでも時間が掛かろうてのぅ。
今から向かうよりは、日を改めて朝から行きたいとこじゃて」
「さようですか。
確かに昼中ですが、移動などを考えると書店で、ゆっくりとは行きませんか。
では、服屋などは?」
「うむ。
服は屋敷にて色々と届いておってな。
これ以上、増やしても持て余すでのぅ」
そう告げるとのぅ。
「そうなると、家電なども屋敷内の物と比較すると、見る価値もないですか。
あ、猫カフェなどは?」
「ううむぅ。
興味はあるが、ちと恥ずかしいちゅうかなぁ」
男一人で行く場所ではのぅ。
今は沙織さんが居るで、有りなのかや?
『幻想機で再現してみては?
普通に居ない動物とも触れ合えますし』
いやいや。
それじゃと、街に来た意味が無かろうて。
『私としましては、街へ出掛けるメリットが分かりかねます。
屋敷にて事足りますかと』
『いえ、それでは屋敷から出られない生活になりますから、推奨できませんが?』
ん?
これは、沙織さんかえ?
『そうです。
私の意見も聞きたいとのことですので』
なるほどのぅ。
で、じゃ。
儂が考えるに、やはり人は閉じ籠るよりは、多少たりとも外へ出ると気晴らしになるでのぅ。
『そう言うものでしょうか?』
まぁ、屋敷へ篭っておるよりは、のぅ。
『さようですね。
ご主人様から言われるまでは、本はネット通販でこと足りると思っておりました。
ですが、店の雰囲気や流行りなどを実感するには、直接本屋へ行くのもよろしいかと』
じゃよのぅ。
『ですが、幻想機にて書店内映像を再現すれば、映像世界内にて体感可能ですが?
先程のゲームセンターなども同様です。
むろん、猫カフェに限らず、全世界のカフェを再現可能ですし』
『・・・』
あー、その、なんじゃぁ。
儂らは一般的な観点で話しておってのぅ。
うーむぅ。
幻想機ちゅう、チートを持ち出されたらのぅ。
『そうですね。
運動不足にならない為、っと言うのは、屋敷内へジムを含めて運動する環境が充実しております。
それを考えると、身体を動かす為では、動機が薄いですねぇ』
ふむ。
街の雰囲気ちゅうのも考えたが、街の映像にて再現すれば良いだけじゃでな。
こうなると、屋敷へ帰った方が良いのじゃろうか?
『ですが、人との出会いは、幻想機映像では起こりません。
本日の撮影は、ご主人様が外出してゲームセンターへ足を運んだからです。
そう考えると、無意味とは思えないのですが?』
『出会いですか?
まぁ、それについては、そうですが』
で、そうじゃとしたら、やはり街へ出るかえ?
『いえ、マスター執務室にて、ダリル殿の映像を観られることを推奨します』
はぁ?
それこそ、屋敷で観れば良かろうに。
『この度は、沙織を同行させてみては、と』
はい?
なぜに?
それに、それも屋敷で良いのではないかえ?
『理由は幾つかあります。
まずは幻想機映像へダイブするポッドが屋敷にありません。
必要なかったので。
ですが、ココにはポッドが存在します。
次に、ダリル殿の映像を沙織が観た場合、なにか影響を受けるかの確認ですね。
マスターは、色々と影響を受けておりますので、沙織はどうかを』
それは、人体実験では、なかろうか?
『マスターがサービスを始める前に、客への影響を調べたいとのこと。
先程の映像ダイブにて、問題ないと判断されておりますが、他の映像でも確認したいらしいのです。
特に、ダリル殿の映像にて』
ま、まぁ。
儂に色々な変化が起こったのは、ダリルさん映像が原因ではあるのぅ。
沙織さんさえ良ければ、それも良かろうて。
『私は構いませんが?』
ならば、そうしようかえ。
さて、どうなるんじゃろか?




