ん?ダリルさん?でないよ?俺パートですが、なにか?
朝目覚め、支度をしている間にさ、ふと気付いた。
昨日の視聴、時間圧縮されて1時間になってたとして、アレだけの出来事が1時間で収まるのかね?
気になったら、モヤモヤした感じが。
この気持ちを一日中抱えての仕事は嫌だ。
幸いなことに、寝付きも良く熟睡できている。
寝起きもバッチリであるため、幻送機を使い始める前より、朝の時間に余裕がある。
それこそ1時間ほどな。
なので、アドバイザーさんへ質問を。
「朝から済まんのだがね」
『いえ、構いませんが、お時間は大丈夫なので?』
「それなんだが、最近ヤケに寝付きが良くなってね。
さらに熟睡できているんだ。
そのせいか寝起きも頗る良い。
だから前に比べて朝の時間が浮いている感じかな。
まぁ、多少は大丈夫だよ」
そう告げるとな。
『そうなんですね。
それで、朝から接続されたのは?』
そのように確認を。
「それなんだがね。
昨夜は酔っていたから気付かなかったんだが、時間圧縮で10分が1時間と感じられることは分かったんだ」
まぁ、今の世界にある技術では不可能なオーバーテクノロジーだよなぁ。
「だけどさ。
視聴した内容は1時間に収まるとは思えないんだよ。
それが気になってねぇ。
このモヤモヤを抱えて1日過ごしたくなかったんだ」
気になったら、ズーっと気になるよねぇ。
『ああ、体感時間としては3時間でしょう。
時間圧縮とは別に、映像を3倍で流しておりましたので』
はい?
「それは、3倍速の映像を観ていた、っうことかね?」
いや、普通に3倍速映像を視聴するのは無理じゃね?
映像に俺が着いていけないと思うのだが?
『そうです。
3倍速にて再生しておりました。
コレもマスターの同調率が上がったから可能になっています。
同調率が低ければ、映像を認識するのは難しかったでしょう』
いやいやいや。
同調率が上がった恩恵って、どんだけやねん!
時間圧縮に映像の倍速再生。
コレを扱え認識できるって、アータさぁ。
ん?
映画やアニメを、コレで再生したら短時間で視聴可能か?
あ、DVDなどのメディアが接続できんか。
ちと残念です!
「ふむ。
実際には3時間の映像だった訳だ。
それなら色々とカットして短縮されてたし納得かな。
さて、疑問も晴れたし、出掛けるかね」
『さようでごさいますか。
それでは、行ってらっしゃいませ』
「ああ、行って来るよ」
そう告げて家を後に。
しかし、人間ではないが、見送りの言葉を掛けて貰えるのは良いものだ。
で、電車で会社近くの最寄駅まで。
いつもの喫茶店で何時ものモーニングを。
偶に選べるモーニングとやらへ浮気するが、アチラはサラダがない。
なので、サラダ付きの方にな。
モーニングを食べつつネットで小説を。
最近は素人作家さんの作品がタダで見れる。
昔は本屋で小説を購入したもんなんだがなぁ。
そんな感じで時間を潰してから会社へと。
ここの喫茶店は、2杯目以降のコーヒーは多少お安くなっている。
だから、つい2杯目を。
なにせ、以前より1時間以上早く着いているからなぁ。
朝も視聴するか?
とは言え、アチラも朝だから、碌なエピソードは発生していないだろう。
そんなん考えながら朝を、ゆったりと。
食事を終え会社へ。
何時も通りに仕事を熟してから退社。
うん、何時ものルーティンやね。
ただ、一時的かもしれんが、体調が頗る良い。
仕事が捗る捗る。
予定より進捗があったため、早めに仕事を熟しつつ資料を作成している。
後、半年で定年なのに、後続となる人員が来ない。
引き継げないから、せめて資料をな。
っか、俺は資料なしで引き継いだのだが?
同じだと考えると、資料も要らんだろ?
っか、正直半年切っているのに、引き継ぎするメンバーを寄越さんのが悪い。
俺は定年になったら、キッパリと辞めると告げてあるからな!
慈悲はない!
自業自得だろう。




