昼食は、どがぁするかのぅ。ん?行く予定だった店?なん、じゃ、とぉ!?
で、映像空間から戻る訳なのじゃがの。
儂は一応、元居た場所まで戻ることに。
別の場所から急に景色が変わると混乱するでな。
例え知っておってもじゃ。
知らぬ場所からの知らぬ場所へのシーン切り替えなれば、ある程度なれば大丈夫なのじゃがのぅ。
これが現実世界ともなれば、違和感が酷いからのぅ。
で、座っておった場所まで戻り、席へとの。
ふむ、映像空間から抜けたわえ。
コレで、ほとんど時間が経っておらぬからのぅ。
化かされた気分じゃわい。
じゃって、まだ午後を少し回ったトコじゃからな。
ゲームや喫茶店、本社への移動なんぞで、時間を食ったからのぅ。
さて、昼飯は、どかぁするか。
そがぁなことを考えちょると、沙織さんがの。
「撮影スタッフ達の案内は、係の者に任せました。
コレから如何なされますか?」
そのようにの。
しかし、スタッフさん達は、ポッドから出た時に時間を確認して、驚愕しちょったわえ。
まぁ、ほとんど時間が経っておらんでな。
あ、クダンの彼は、まだポッドの中じゃ。
映像空間では、ほとんど時間が経たんでな。
ほじゃけぇ同時に解放すると、他のスタッフさん達と鉢合わせするでのぅ。
そうなれば、中々に面倒なことになりそうじゃて。
じゃから彼をポッドから出すのは、他のスタッフさん達が解散した後、ちゅう訳じゃ。
で、ポッドから解放されたスタッフさん達がの、時間を確認して驚愕しちょるわえ。
まぁ、全くちゅうくらいに時間が経っておらんからのぅ。
そんな彼らを係の者達が連れ出しておるわい。
そんな情景を眺めながら、どがぁするかをの。
「先ずは飯かの。
タコライスを目当てにしちょったんじゃが、移動してしもうたしのぅ。
アソコなれば、ある程度は知っちょったんじゃが」
そう告げるとな。
「タコライスですか?
そのような店は、アソコには無かったハズですが?」
そがぁなことを言いながらスマフォをの。
何やら調べてくれちょるようじゃて。
「やはり、タコライスの店は無いみたいですね。
昨年に閉店した店は在ったみたいですが」
なんと!
しばらく行かんかった間に潰れてしもうとったかいな。
気分はタコライスじゃったんじゃがのぅ。
なれば、じゃ。
「うーむ、残念じゃ。
アソコのタコライスは美味かったのじゃが。
なれば、ラザニアの店はどうじゃ?
パスタもイケるが、ラザニアが絶品な店じゃてな」
そう告げたのじゃがの。
「ソチラも閉店しているみたいですね。
サングリアの美味しい店だったと、載っていました」
なっ!
良い店も、店を畳む御時世なんじゃのぅ。
世知辛いわい!
まぁ、場所も移動しちょるけぇ、近辺で探すかのぅ。
しかし、今から探すのは、ちと億劫じゃてな。
そう考えておるとな。
「ココの社食で食べられては?」
そう沙織さんがの。
ああ、そうじゃったわい!
前に一度食べたのぅ。
中々に美味じゃったが、たしか。
「社員は福利厚生で只で食べれるのじゃったか?」
「そうなります。
私も仕事で偶に参りますが、大概は社食ですね。
無料だと言うよりは、味が良いですので。
まぁ、屋敷産の食材を、毎日配送しております。
そのため、食材からして一般レベルではありません。
調理人達も、ココで研鑽して腕を磨くのに夢中になっている面々ですから。
ですので、来る度に味が向上しています。
食べるのが楽しみになるレベルかと」
ほほぅ。
なれば、下手に外へ食べに出るよりは良いやもな。
そうとなれば、社食で食べるかのぅ。
そう言う話しになり、儂と沙織さんは社食へとの。
地下から食堂までノンストップじゃ。
なんやら専用のエレベーターらしいわえ。
っか、降りたら廊下ではのうて部屋なんじゃが?
しかも、前に食した休憩ラウンジではない。
調度品が、なんか豪華なんじゃが?
それに、他の人の姿が見当たらん。
「凄い部屋ですね。
私も初めて入りました。
会長の専用部屋となります」
ひょっ!?
もしかして、儂専用けぇっ!!




