表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/121

ダリルさん?マジ、チートっ!

何でも出来ると感心してたらな。


『まぁ、職人からしたら基礎レベルでしょう。

 初心者よりマシ、っと言ったところでしょうか。


 まぁ、狩りの合間に習った手慰み程度でしょうか。

 それでも一人前に近い力量を得ているのは、異常ですが』


あー

やっぱり異常なんだ。

そらぁ、そうだよね。


落ち着いた雰囲気と、その語り種からは18歳に見えない。

二十歳代どころか、さんじゅう代後半。

いや、四十代でも通りそうだ。


良く見ると若いことは分かる。

だが、その立ち振る舞いに言動が、その年齢を誤らせるみたいだ。


っか、力量自体がベテラン勢に属してるよね?

俺たちの世界なら高校生か、高校卒業した位の年代だぞ?

明らかに異常だ。


っと、装備を纏い、色々と点検しつつ調整していたダリルさんが、里長と話してたんだが、明日、売ってない素材を売却することにしたみたいだ。


ダリルさんの家は、ダリルさんの物として20年は保有物として良いらしい。

そのための割符も受け取っているが、羊皮紙を受け取っているな。

なんだ?


『あれは、今の契約を文書とした契約書ですね。

 3枚有りますが、1枚は里にて、1枚はダリル殿、最後の1枚は、街の行政機関へ収められます。


 まぁ、行政機関へ収めるのは任意ですが、契約を違えた場合に行政機関が間に入ります。

 ゆえに契約を履行せざるを得なくなる訳ですね。

 まぁ、申請には対価が必要ですが』


まぁ、対価は求められるわなぁ。

世知辛い。


『とは言え、必要な物は全て持ち運べる程度でしか保持していない模様。

 ダリル殿と言うより、里長がダリル殿との繋がりを断ちたくないため、契約書を用意したみたいです。

 ですので、申請費も里長が出したみたいですよ』


まぁ、彼の力量なら、新たに家を建てることも可能だろう。

家の周りには畑もあり、家畜も飼っていた。

アレも自分で管理していたのなら、何処でも生きていけるわなぁ。


ちなみに、畑の作物は全て収穫し、家畜は売り払ったらしい。

行動早いな、をいっ!


っても、家畜の大半は、森に逃げて野生化したのを捕らえて来たらしい。

だから元手は掛かってないんだとか。

逞しいな、をい!


「では、明日の夜明け前には出るのだな?」

「うむ。

 荷車を牽くでな。

 確実に襲われるのに、馬や牛などは使えんでな」

「まぁ、馬や牛にロバなどは高い。

 無為に失う訳にはいかぬか。

 戦いになれば狙われるし、戦いへ参加することも出来まい。

 仕方あるまいな」


そんなものか?

荷駄を牽かせるだけ楽ができ余裕が出るだろう。

移動速度も上がるだろうに?


『それだけ高価なのですよ。

 そうですねぇ。

 最高級のロールスロイスへ荷車を付けて、賊が待ち構える場所を荷運びすると考えたら分かります?


 ロールスロイスも狙われますが、下手したら壊されます。

 誰もしないでしょ?』


あー

極端な例すぎて、逆に分からんが、まぁ、言いたいことは分かった。

しかし、馬や牛って、そんなに高いんだなぁ。


『荷を牽く生き物は、どんな生き物でも高いですよ。

 まぁ、騎獣となれば、さらに高くなりますが』


そんなんだね。

しかし、荷車牽く者も大変じゃね?


『まぁ、この里の者なら大丈夫でしょう。

 ダリル殿ほどではありませんが、人造種の一族ですから。

 里外の者達よりは、遥かに膂力が有ります。


 それに戦える者だけが参加するみたいですので』


いや、そんな里人を襲うのか?

バカじゃね?


『いや。

 襲う方も人造種の系譜ですね。

 まぁ、そうでなければ、森で待ち伏せなど出来ないでしょう』


え?

それって、ヤバくね?


『普通は互角。

 荷を守るため、普通なら里人が不利でしょう。


 ですが、相手が悪過ぎです。

 ダリル殿が居ますからねぇ。

 まぁ、殲滅されるでしょう。


 あれ、近くの里から出張った者達なんです。

 働き手を一気に失い、滅びなければ良いんですが』


いや、盗賊するような者の里なら滅んだ方が良くね?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ