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ダリル飯、あぁ、ダリル飯。食後は放心するんですね、分かります!

さて、昼食を終えた訳なのじゃがな。

中々に衝撃的な昼食じゃったためか、いまだに半放心状態な面々に、ダリルさんが困っておるの。


本人は、空となった丼を回収し、洗い終わっておる。

まぁ、丼を回収する際に、丼を放さない者が続出し、かなり困っておったがのぅ。


うーむ。

困るダリルさん、って、かなり激レアかものぅ。


で、ダリルさんが、皆へ食後の茶を配っておるな。

いや、ダリルさん?

お袋さん化しとらんかえ?


無意識に茶を飲む面々なのじゃがの。


「はふぅ。

 なんか、ホッとするねぇ。


 ん?

 アタイ、どうしてたんだっけか?

 確か、ダリルが用意した料理を食べ始めたような?


 うっ!

 あ、アレは・・・」


「まぁ、茶を飲め」


ロゼッタ嬢がダリルさんに、茶を勧められておるな。

促され、茶を啜ったロゼッタ嬢がの。


「ハッ!

 そうだよっ!

 なんだい、アノ料理はぁっ!

 っか!

 なんてぇモン、食わしてくれてんだよっ!

 あんなモン食ったら、他の飯が不味く思えてしまうじゃないかっ!」


うむ、ロゼッタ嬢、心の叫びじゃな。

まぁ、儂もダリル飯なしには、生きていけぬからのぅ。


『いや、大袈裟では?』


いやいや、アドバイザーさんや。

お主は食べれんから分からんのじゃよ。

あの至高かつ究極な味。


かの美食マンガに出る傲慢な美食家や、チンピラ美食家じゃて、絶賛するであろうて。

まぁ、食材の質から違う上に、不要な灰汁が全て抜き去られ、旨味が凝縮した食材じゃでな。


調理技法も中々、胴に行ったモノじゃが、放術が用いられておるでのぅ。

あの雷が、どのように作用しとるのか、ソレが分からぬ。

じゃが、間違いなく味に影響を及ぼしとるであろうよ。


あがな料理は、儂の世界にも無い美食じゃ。

ロゼッタ嬢が言うのも、間違えではないじゃろうて。


で、茶を飲む面々が、徐々に覚醒しとるのじゃが?

あの茶。

実は覚醒作用があるのか?


『そうですね。

 そう言う作用があるみたいです』


どらどら。


『あっ!

 また、マスターはっ!』


いや、皆が飲んでおるでのぅ。

ふむ。

茶?

緑茶みたいに見えるのじゃが、味は爽やか系?


紅茶と緑茶にハーブティーがコラボした?

混ざったとか、合わせた、ではない。

一体化しとるでな。

明らかに、元々が、このような味なのじゃろうて。


結構、好きな味じゃ。

ふむ、コレには甘い菓子が合うじゃろうな。

ショートケーキではのうて、栗の風味豊かなモンブランが良いか?


『あー、はいはい。

 催促ですね。

 現在までで最高峰と言われるモンブランの映像を取り寄せましたよ。

 ご自分で実体化させてください』


ほうほう。

いわゆる一つの、世界最高峰なモンブランじゃな。


しかし、これ、本当に取り出せるのかや?


いや、あのな。

目の前にウインドウが浮かんでのぅ。

そこへモンブランケーキの画像が写されておるのじゃよ。


絵に描いた餅ではないが、ウインドウへ映った画像なのじゃが?

まぁ、試してみるかのぅ。


で、ウインドウへ手を伸ばし、ウインドウの中へ腕をの。

はい?

ウインドウの中へ、腕が入った、じゃ、とぉっ!


おおぅ!

モンブランが乗った皿を掴めるぞい!


そのまま、皿を掴んだ手をウインドウから引き抜く。

するとじゃ、マジでウインドウからケーキを取り出せたのじゃが。


いや、ウインドウへは、モンブランが乗った皿が写っておる。

ふむ、コピーした感じかえ?


じゃが、世界最高峰のモンブランかえ?

どがな味なんじゃろか?


『呆れたぁ。

 本当にウインドウから出してしまいましたよ。

 マスターも規格外ですねぇ』


はい?

いや、アドバイザーさんが実体化しろ、っうたじゃろうに。


『言いましたよ。

 本国からの指示でしたので。

 ですが、本当に可能とは、思っていませんでしたが』


なぬ?

本国の指示?


なぜ、そのような事を?


『マスターは、映像内では映像を実体化したように扱っておられます。

 なので、異世界動画以外に、静止画像などからも実体化扱いにできるのでは?っと。

 まぁ、そんな仮説がですね』


ふむ、その実験に付き合わされたと?

まぁ、良いがの。

モンブラン美味いし、最高じゃぞ、コレぇっ!

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