なんと!空晶石とは、そがぁなモンであったかっ!
カリンちゃんの発言にビックリしておったらの。
『マスター
アチラの世界へ生きる生き物は、大概が体内へ雷晶石を内包しています。
まぁ、小振りな物が大半ですが。
そんな生き物が死ぬと雷晶石が残るのですが、時間が経つと雷が抜けるのです。
そんな小振りな空晶石を鳥などが啄んでおります。
まぁ、鳥以外にも何故か空晶石を食す生き物が居ますが。
そして、体内へと取り込まれた空晶石は、生き物の体内にて融合するのです。
そんな感じで生き物の体内にて育った空晶石が、生き物が死んださいに残り、アチコチへ転がっているんですよ。
まぁ、中身が空の晶石であり、用途もないため、ゴミ扱いですが」
ほへぇ。
まだまだ、アチラの世界には、知らんことが有りそうじゃわい。
まぁ、何処へでも転がっており、手軽に手に入る品ゆえ、カリンちゃんはタダでダリルさんへの。
で、空晶石を受け取ったダリルさんなのだがのぅ
しばし、シゲシケと空晶石を見た後でな。
「オヤジさん。
済まぬが、カリンが水を吸い出した樽の横へ置いてある樽を、ちと使わせて貰えぬか?」
そのようにドトマさんへとの。
「構やしねぇけど、その樽も汚水だぞ。
捨てるヤツだから良いが、どうするんだね?」
そう不思議そうにのぅ。
いや、空晶石を持って告げるのじゃから、予想できそうじゃが?
『マスター
普通の人は、出来るハズがない事を予想しないですよ。
付与師なんて、この辺りでは、御伽話に出てくるような者ですから』
なんじゃ、アドバイザーさんも、ダリルさをが付与にチャレンジしようとしちょることに、気付いておるではないか。
『まぁ、アノ!ダリルさん、ですから』
まぁ、のぅ。
ってる間に、ほれ、始めよったわい。
先程、カリンちゃんが行ったように、空晶石を手に持ち前へと。
すると、樽から水の糸が踊り出し、覆水の水糸が、捻れ捩れ纏まりロープ状へと、それがスルスルとダリルさんの方へとのぅ。
で、空晶石へと吸い込まれて行きよったわい。
アレ、以外と簡単なのかや?
『そんな事はないと思いますが。
まぁ、ダリル殿ですし』
「うぞ。
なんで簡単にできちゃうんだよ。
オイラ、最初に、出来そう、って感じて、実際に出来るまで結構掛かったんだぜ。
有り得ねぇー」
ビックリしとるのぅ。
そんなカリンちゃんへのぅ。
「うむ。
カリンが遣り方を見せてくれたでな。
雷にて水と空晶石へ干渉しとるのが、分かったのだ」
「なんで、そんな事が分かんだよっ!
普通は分かんないよ?」
「知らん」
「え?」
「ただな。
放術に目覚めてから、雷を感じ、操れるようになった。
そのせいやもな」
アドバイザーさんや?
『なんでしょ?』
もしやして、雷を感じられる異能が、付与師としての条件やもしれんのぅ。
『断言できませんが、状況的に考えたら、そうなるでしょう。
まぁ、ですが、それだと判明しても、雷を操るなど普通はできませんが』
まぁ、そうであろうのぅ。
簡単なれば、付与師が特別あつかされぬであろうて。
それにじゃ。
狩人達が放術へ目覚めておったが、ダリルさんのように、雷を感じちょる者は、居らなんだでな。
っと言うことはじゃ。
複数の晶石を連結するように操ったり、遠隔で晶石を操ったのは、付与師としての能力やもしれんのぅ。
『ああ、確かに。
度々ダリル殿が、雷を操って、っと、言われておりましたし。
多分、その、雷を操る、っと言う行為が、付与師の能力なのかもしれませんね』
しかし、またダリルさんが、強化されておらぬかえ?
今迄も人外であったのに、益々手が付けられんようになったような?
そのようにアドバイザーさんと話しておるとな、また映像が止まっておった。
まぁ、知らぬ内にストーリーが進むよりは良いがのぅ。
じゃが、没入型の映像じゃでな。
周りが何時のまにか固まっておると、偶にビビるでのう。
これには慣れんわい。
して、映像は、動き出す、っとな。
「うむ。
思わぬ収穫があった。
コレは、有り難い」
「まぁ、良いけどね。
本当にアタイらと、行動を共にする気かい?」
「うむ。
頼む」
ダリルさんの独壇場と化しそうじゃが、はて、どうなるんじゃろか?




