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はぁ?カリンちゃん?アータ、いきなり、何を言っとんの!?

そして、何気なく爆弾発言をの。


「それにさぁ、オイラは放術師じゃないよ?

 確かに放術も使えるけどさ。

 オイラは付与師って、ヤツらしいんだ。


 たしか放術師って晶石の力を使い切ったら何も出来ないんでしょ?

 へへーん。

 オイラは晶石へ力を込めれるもんぬー


 まぁ、力を込めるのは、結構手間なんだけどさ。

 井戸や川で水を晶石へ入れたりして貯めれば、水に困らないんだぜ。


 それにさ。

 スープなんかを晶石へ貯めれるんだぜ!

 なんかさぁ、晶石へ付与すれば、スープ腐らないし。


 だから、親方が来てくれるまで、晶石へ貯めたスープでなんとか生きてられたんだー

 もし、オイラが付与師じゃなきゃ、生きて無かったよ」


へっ?

晶石って、そんなことも出来るのかえ?


『まぁ、ダリル殿が持っている無限水晶石も海水ですから。

 塩分を含む水ですが、海水へは様々な成分が含まれています。

 そう考えると、あれもスープの一種ですよ。


 まぁ、普通の水晶石から得られる水も純水ではありません。

 純水は毒ではないため飲めますが、ミネラルなどの成分が含まれないため、身体に良いとは言えませんからね。

 放術師が常飲しているなら、身体を壊しますから』


ひょっ!

純水は毒で、飲んだら死ぬ、っう話しを聞いたことがあるんじゃが?


『完全なデマですね。

 まぁ、純水ですから栄養素は有りません。

 それに汚染され安いですから、雑菌が繁殖する危険があるでしょうね』


そう言えば純水では無いが、知り合いがペットボトルの天然水で氷を作って使っておったら、腹を下したらしいぞい。

水道水などと違い、カルキなどが含まれておらんからのぅ。


天然水でそれならば、純水などは、益々ヤバいわなぁ。


そんな話しをアドバイザーさんとしてから、カリンちゃんの話しの続きをな。


「それにさぁ。

 水を濾過できたりも、出来んだよ。

 例えばさぁ、泥水を真水にしたりとかさ。


 身体に良く無い物を濾過して付与できるのさ。

 凄いだろー

 飲めない泥水を、飲めるように出来るんだからさ」


うむ、何気にドヤ顔が可愛いの。

孫娘が居ったら、こんな感じやも。

まぁ、結婚しとらんで、子も居らんがのっ!


っと、ん?


「ほぅ。

 泥水を濾過できるのか。

 確かにアレは、不味いからな。

 水が濾過できるのは、羨ましい」


そんなことをダリルさんがな。

いや、まさか、のぅ。

飲んだことがあるのかえ?


他の面々も、そう思ったのじゃろうな。


「いや、ダリル様?

 泥水を飲んだことが?」


ミハガ隊長が困惑しながらの。


「いや、普通に飲むが?

 深層に清らかな水場が、必ず在る訳ではない。

 なれば、多少は妥協して飲料水を得るしか、無いのだよ。


 まぁ、軽い毒を含んだ水や肉に植物を食べれねば、深層では生きられんからな。

 ゆえに毒に耐性がない者は、深層へ近付く資格すらないぞ」


どれだけ過酷なのじゃっ!

そんな場所で、人が活動できるのか?


『人造種は普通の人種とは違いますので』


完全に別種じゃろがっ!


『まぁ、普通人との混血が進まなければ、完全に別種で良いでしようね。

 そう言う意味でダリル殿は、別種と言えるかもしれません』


でな、そんなダリルさんがの。


「しかし、その付与とやらは便利だな。

 俺にも出来んのか?」


そんな事を言い始めたのじゃが?

アドバイザーさんや、どがぁ思う?


『いや、付与師は稀に存在する者らしいですから。

 ですが、ダリル殿ですからねぇ』


ほうじゃのぅ。

ダリルさんじゃからのぅ。

有り得ん!が、有り得ん!!!っう、存在じゃし。


『ですよねぇ』


いや、アドバイザーさん?

機械なのに、ため息って、器用じゃな。

どんどん、感情豊かになっておらんかえ?


ん?


「オイラには分かんないや。

 だってさぁ。

 今迄、放術ができる人に会ったこと無かったし。

 まして、付与をオイラ以外が使えるなんて、分かるハズないよ」


まぁ、そうじゃろな。

で、ダリルさんは、どがいすんじゃろな?

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