表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/122

放術師坊主なカリン君、実は、意外な事実がっ!

ダリルさんが、少年、カリンじゃったか?

彼へ指摘するとじゃ。


「へっ?

 なんで分かんだよ?

 今まで気付かれたことなんて、無かったのにさ」


ビックリしたようじゃな。

そんな彼へとの。


「ん?

 多分、俺が放術師だからだろう。

 俺も体内の雷晶石を操れるからな。

 ゆえに、雷の流れを感ぜられるようになったみたいだ」


そう教えると、カリン少年がの。


「感じられるようになったみたい、って、変なの。

 まるで最近まで出来なかったみたいじゃん?」


そう不思議そうに。

それへダリルさんがのぅ。


「いや、出来なかったぞ。

 最近知り合った放術師に、放術を教わったのだよ。

 それで、初めて出来るようになったのでな」


「へー

 そんなことが、あるんだねぇ」


何やら関心しておるのだが、はて?


「おや?

 坊主は、放術師に放術を習ったのでは、無いのか?」


ダリルさんが、不思議そうに。

したらな。


「ちゃわいっ!」っと。


ふむ?

やはり放術師へ習っておったか?

じゃが、先程の口振りからしたら、のぅ。


「坊主じゃないやいっ!

 オイラ、これでも女なんだからなっ!

 坊主、っうなぁ!」


ひょっ!

そっち、かえっ!

予想外じゃて。


っか、少女?

いや、ゔぞぉっ!

どうみても、男の子じゃぞ。

まぁ、男の娘に見えんこともないのじゃがな。


「おおぅ。

 女だったのか。

 これはスマン」


流石にダリルさんも、驚いたようにの。


「あー、そのなんだぁ」


うむ、ばつが悪そうじゃてな。

じゃが、続けてのぅ。


「お嬢ちゃんは・・・」


「嬢ちゃん言うなぁっ!

 オイラ、コレでも大人なんだからなっ!

 16になったから、成人だやぁいっ!

 子供あつかいすんなやいっ!」


あー

その、なんじゃ。

マジで、顎が外れそうになったわい。

アレは漫画などの大袈裟な描写で、マジに起こらんと思っておったのじゃがな。

自分にも、ビックリじゃわい。


っかダリルさんも驚愕しておるの。

そんなダリルさんへな。


「本当のことだよ。

 この子が十歳の頃に、ウチで引き取ったからね。


 あの年は酷い飢饉でねぇ。

 ココらは森が在るから、そこまでは酷くなかったんだ。

 けど、この子の村は、飢饉で滅んでんだよ。


 この子の親が、オヤジの鍛治兄弟でね。

 親の面倒を見るために、村へ戻ってたんだよ。


 その村で、鍛治仕事をしてたらしいんだけど、この子が七歳の時に、流れ者に殺されたらしいんさね。

 どうも、物取りだったみたいだよ。


 その後は生活に困窮してね、オヤジが鍛治兄弟を訪ねて村を訪れた時はガリガリだったってさ。

 死ぬ間際、っわれても、おかしくない状態だったらしいんだわ。


 そんなんだからか、身体が大きくならなくてねぇ。

 食も細いし」


「いや!

 ロゼッタの姉御と、ハゲルの旦那が、食う量がおかしいんだよっ!

 あんなに食えるかぁっ!」


ふむ。

名を知らぬが、残りの三人娘が頷いておるで、そうなのであろうな。


で、頷いていた一人がの。


「それでもカリン。

 アンタの食べる量は少ないよ。

 ワタシの半分も食べないじゃないの」っとな。


「ゔー

 ファマルは、そう言うけどさぁ。

 食べれないんだから、しょうがないじゃん。

 胃が大きくならないんだもん!」


したらな。


「いやいや。

 ファマル?

 アンタが食べる量も、女性からしたら異常だから。

 あの二人は、異次元だけどさ」


「あらガンレート?

 結構、失礼ね。

 異常って、何よ」


「何よ?って、アンタさぁ。

 私の倍、シムエルの三倍は食べるじゃないの。

 まぁ、良いとこ出のシムエルは、元々少食だけどね。


 でも、カリンちゃん。

 アンタはシムエルよりも食べないからねぇ。

 もっと食べないと、成長しないよ?」


そう指摘されて、ソッポを向くカリンちゃん。

しかし、シムエルっう娘は大人しくしとるが、三人寄れば姦しいとは、この事かえ?


「あのな?」

「なんだい?」

「話しを戻しても良いか?」


そう困ったようにダリルさんがな。

ダリルさんを困らせるとは、やるなっ!カリンちゃん!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ