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9話 執行人

 伊勢佐木警察署


 〝お前は、里山理沙の持ち物を渡す〟


 黒のコートの男は、右手の人差し指、中指、薬指を立て、保管所の担当者に〝呪い(まじない)

をかける。

 担当者は、「お前に渡す‥渡す‥」と虚ろ(うつ)な表情で奥に進む。

 やがてビニール袋にまとめられた里山理沙の私物を持ってきて、男に「お前に渡す‥」とそれを渡した。

 男は、


 〝ありがとう お前は、休憩の為少し眠る〟


と先程と同じ右手の指を3本立て、〝呪い〟をかける。

男は「やっと完全形にもどる‥」そう呟いて、足早に出口へ向かった。


 来人と柴山は、〝トライアングル〟を確認するため、エレベーターで地下にある保管所に行くと、担当者が、寝ている!

柴山が「おい!里山理沙の私物を見せてくれ!」と叩き起こす。

担当者は、おぼろげな記憶から、「あっ!さっき取りに来た男がいて渡しました!」と自分のしでかした事に慌てた!

来人と柴山は、顔を見合わせ、地上を目指し走り出した!


 駐車場に停めてある〝クラウン〟に黒のコートの男は乗り込もうとした。

来人と柴山がその光景を目にして、「待て!」と柴山が叫ぶ!

男は車を急発車させた!

来人は〝言霊〟を使う!


 〝車は動かなくなる〟


言霊は空気を切り裂き、車のエンジンは止まり、男は、慌てた。

車から、ビニール袋を持ち出し、たまたま帰って来た白バイの運転手にラリアットを喰らわせた!

バイクは横転する!

男は、来人達に向かい右手の3本の指を立て


 〝お前達は動けない〟


と呪いをかける!

来人と柴山は自由を奪われた!


それを確認した男は「佐倉来人!大人しく寝ていればいいものを!」と叫び、白バイを奪い逃走した!


 来人の右手は更なる激痛に襲われた。


 

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