表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/38

5話 事故現場

 翌日 午後


 渡瀬聡太は、音楽の専門学校で聴音の授業を受けていた。

 「皆んな!書けた?」講師の内田早智子は学生達の譜面を見て回る。

内田早智子は35歳、独身であるがモデルの様な美貌は周りの男達を惹きつけてきていた。

聴音とは、鳴る音を譜面にする事である。聡太は譜面を書く事が苦手であった。

「もう一回弾くからね!」と早智子はピアノでメロディーを奏でる。

「出来た?聡太君?」と聞く。

「まだです」と聡太は答える。

「出来た?聡太君?」と聞く。

「だから、まだです!2回も言わせないでください!」と席から立つと、周りの反応がおかしい。

?と言う顔で周りの同級生は見る。 

「今、2回言ったか?‥」とヒソヒソ声が聞こえてきた。

 聡太は、不思議な感覚をこの時覚えた。


 伊勢佐木長者町 あるマンション


 佐倉来人はこの場所に近寄らないようにして来た。


 2019年12月


 来人は恋人の葉山翔子(はやましょうこ)と通りを歩いていた。

 来人は、大学を卒業後、一級建築士の資格を取り、来年には翔子と結婚しようとしていた。

 この日は、結婚指輪を買うために横浜駅まで行こうとしていた。

 工事中のマンションの脇を通る時ガードマンに誘導された。


    〝荷物が崩れる〟と何処かで響く


 『危ない!』上空の吊り荷が荷崩れを起こした。

二人の上から鋼材が落下して来た!

「逃げて!」と翔子は来人を突き飛ばした!

来人は、咄嗟に〝荷は散らばる!〟と言霊を使った!

荷は重力を無視して、四方に散らばる!

散らばった鋼材の一つが来人に当たる!

 来人は頭から、血を流し薄れ行く意識の中、鋼材の積み上がった翔子の居た場所を見た。


 辺りは騒然とした!

「救急車だ!」と男達が集まってきた。


 一人の黒のコートを着た男性が薄ら笑いを浮かべその場から立ち去った。



 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ