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30話 接触

 「あの理沙ちゃんが〝監禁〟していた男の子の連絡先はわかるかい?」とカラスに付いていた〝翔子の物であろうピアス〟を握り締め来人は質問した。

 理沙は、「う〜ん、あの子のお父さんが、言わば〝情報屋〟みたいな人なんだけど‥こっちから連絡は出来るかな?お父さんの所に電話があるんだけど、一方的なのよ‥情報がある時しか連絡してこないし‥」と答えたが、理沙は〝カラスに付いていたピアス〟に女の影を感じていた。

 来人の理沙に対する態度があからさまに変わり、普段は冷めた〝世捨て人〟の様な雰囲気から、来人の目つきが変わり、何かに対して怒りを露わにしているようであった。

 来人は、「繋がらなくても構わないから、その〝情報屋〟の連絡先をお父さんに聞いてもらえないか?」と理沙の肩を掴んだ。

理沙は、さっき髪を触られた時の甘い感覚はまったく無く、寂しい思いをした。

理沙は思い切って「来人さん?そのピアスと何か関係あるの?」と聞いた。

 来人は、「ああ‥生きているかもしれないんだ‥かつての婚約者の女性が‥」と目を合わさずに呟いた。

 理沙は、自分の抱いていた想いが、霞む感覚を覚えた。


 新宿 ネットカフェ


 石川五郎太は、息子一樹と都内を転々としていた。

 目的は、〝金〟である。

松花振興会からの追手の届かない場所へ逃げ込む為であった。

 昨日も、占い師の所で張り込みをしていたが、自分の欲しい〝餌〟らしき物は手に入らなかった。

 五郎太は、携帯で残高を確認し、〝何か手があるはずだ〟と自分に言い聞かせる。

 ネットでニュースを見て、〝餌の手がかり〟を探すが、値の張りそうなネタには、辿り着かなかった。

 そんな時、知らない携帯番号が現れた。

普段なら、全く出ない五郎太ではあったが、末尾

〝2891〟「ブタ、クッピン」そう言って、珍しく電話に出る気になった。


 

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