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短編小説  作者: ま行
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同レベルの争い

「いいや私こそが一番だ。絶対に私からがいいに決まっている」


 その主張に反論が出る。


「いや俺だ!俺こそ一番だ。一番有名何だから、一番いいに決まっている」

「知名度なんて当てになりません。評価というのはくだされて価値がでるのです」


 口論に割って入る。


「まあまあ落ち着き給えよ、この僕こそが相応しいのは君達だって分かっている筈だよ。くだらないプライドは投げ捨てて僕の事を認めるのが懸命というものさ」


 更に横槍が入る。


「あ、あの、私も目立たないながらも注目される事もあるんです。一番とはいいませんが私も資格があると思います」


 追加で更に主張が上がる。


「お前らはどいつもこいつも知名度や評価だけで一番を決めようとしやがる。ニッチな需要に応えてこそ本懐というもの、俺様がいいに決まっている」


 議論は過熱する。


 熱さを増す程に、今まで主張を控えていたものまで主張を始めて、誰もが自らの有用性を主張し始め収集がつかなくなる。


「争うな!!」


 何処からとも知れず叫び声が上がった。


「皆争うな!我々は同じ目的を持つ同志である!争いは悲しみしか生まない!皆矛を納めろ、そして改めて互いを見つめ合うんだ。変わらない、変わらないだろ皆、さあ争いはやめよう!」


 かっこよく主張をした肉の部位は、包丁で切り分けられスーッと避けられていった。


 食べられるべき部位で争っていた肉達は、切り分けられた肉を見てすんと冷めてしまった。

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