表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
短編小説  作者: ま行
7/140

忘れ物

 私は極端にうっかりやだ、今もまた現場に忘れたリモコンを取りに戻っている。


 重要な仕事なのに忘れ物なんてとんでもない事だ、家族からも散々言われても中々気を回す習慣が身に付かない、そこそこ長い道のりで時間が出来たので考えてみることにした。


 ちょっと前には鍵を忘れた。妻と娘が外出するから持つように言われていたのに、玄関の前で座って待った。体が芯から冷えて涙目で震えていたら、お隣さんが心配して声をかけて家にあげて待たせてくれた。


 今日と同じ仕事のミスで同じ忘れ物をした。危険なものを扱う仕事なのにどうも危機感が足りないのか、これで帰れると思うと気が抜けてしまう、まあミスしても危険にさらされるのは私だけなのが救いだ。


 反省はこれくらいにしよう、現場に戻ってきた。リモコンには目立つ目印がついているので直ぐに見つけた。


 壊れてはいないだろうか、見たところ何もなさそうに見えるが触って確かめてみる。




 瞬間、世界は眩い白い光に包まれた。


 地球のすべての命が消え去り、静かすぎる青い星になった。


 危なかった。私は本当にうっかりやだ。


 リモコンのスイッチを間違えて押してしまった。生命消去爆弾のスイッチを。

 間一髪宇宙船へのワープに成功して事なきを得たが、あのまま地球に居たら巻き込まれて消えてしまう所だった。


 私はノニクボギ星の調査員、地球は生き物が多くて消去を命じられた。爆弾を仕掛けてその起爆リモコンを現地の星に忘れるとは、命懸けのうっかりだ。


 仕事は終わった、反省は後だ。今は直ちに家族のもとへ帰りたい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ