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短編小説  作者: ま行
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世界地図

 家の壁に大きな大きな落書きをされて怒っていた夫婦がいた。


「まったく暫く家を空けていたと思ったら誰がこんないたずらをした?」

「こんなにでかでかと書いて、本当に酷い事するわ」


 夫婦はぶつぶつと文句をいいながら話し合っていた。


「しかしこの模様は何だろうな、何が書いてあるのだろう」

「分からないわね、あっでも見てここ」


 妻が指を指した場所に夫は何故か見覚えがあった。


「何だろうこの形見覚えがあるな」

「私もそうよ、何度も見た事がある気がするのよね」

「この丸印は何だろう?」

「何かしら、まったく見当もつかないわ」


 お互いに頭を捻り考えるが、どれだけその落書きを眺めようとも、それが何なのかが分からなかった。近所の人達を呼び寄せて見せて見るも、どの人もどの人もそれ何かを分かる人はいなかった。


「しょうがない、手間がかかるが消すとしよう」

「これだけ大掛かりだと大変だろうからって、皆手伝ってくれるらしいわ」

「それは助かるな、俺はこれから皆と狩りにでなければならない、戻ってきたら手伝うから少しずつ進めておいてくれ」


 それだけ言うと夫はこん棒と槍を担いで、我が家である洞窟から出て行った。妻は村の集会場に集まって他の家の人に協力してもらいながら、壁画を消すために行動を始めた。




 遠くから眺めていた未来人は集会場に集まっている人々を見て満足そうに頷いた。


「完成したタイムマシンで古代に来て、何かいいことでもしてやろうと思って実行してみたが、あのざわめいた様子なら上手くいったようだな。世界地図をこの時代に把握している人間なんて他にはいないからな、きっとここの人達は実に発展していくだろう」


 作ったタイムマシンに乗り込んで未来人は消えた。その後すぐに壁の落書きである世界地図が綺麗さっぱり消し去られたのは言うまでもない。

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