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短編小説  作者: ま行


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横顔

 僕は彼女に恋をしている。


 しかしこの好意は一方通行だ、僕は彼女を遠くから眺めるだけ、無口でたおやかな彼女のアンニュイでミステリアスな横顔は堪らなく美しい、何度も声をかけようと思ったが勇気が足りず、その度々引き返すことしかできなかった。


 仮に思いを伝えられたのなら彼女は僕に応えてくれるだろうか、思えば様々な恋をしてきた、そのすべてが素晴らしい経験であった事は疑いようがないが、ここまで僕の心をつかんで離さない恋煩いは初めてだ。


 彼女にかけたい言葉が浮かんでは消え、彼女に対する思いは募るばかり、胸の奥がもどかしくて苦しい、思いを告げることの出来ない意気地のなさに辟易する。

 少しだけ勇気を出して彼女に近づいてみる、やはり美しい、気品を感じさせる佇まいに綻ぶ口元には少女のような可愛らしさも魅力的だ。


「あの、そろそろ閉館時間です」


 僕としたことが夢中になりすぎていたようだ、施設の人の訝しげな顔を横目に美術館を去る、僕はいつかあの美しい横顔の絵画の君に思いを伝えること夢に見ている。

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