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短編小説  作者: ま行
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トゥルーエンド

 いつだってどんなことにだって終わりは来る。


 それは望んだ形ではないかも知れない、いつだって望む通りに叶うことは少ないが、それでも人間はより良い結果を願う生き物である。


 受け入れるしかない、終わりも始まりも、いつだって受け入れていく事しか出来ないのだ、諦観にも思えるが、ポジティブに捉えて前向きにならなければ、運命が残酷な程に平等である事実に耐えられないだろう。


 さあそろそろ現実逃避をやめよう、時間と向き合わなければならない、かといってどうする事も出来ない、状況は最悪だ。


 普段通りに歩いていた、本当に正真正銘日常だった、足がもつれて道路に転ぶまでは。


 走ってくる車がぶつかる瞬間、信じられない事が起きた、時間停止能力に目覚めたのだ。


 ピンチをチャンスに、逆境を力に、実に主人公らしく思える能力の覚醒、何もかもの時間が止まった。


 何もかもということは勿論自分も動くことが出来ないということだ、文字通り時が止まっただけである。


 止まった時の中で現実逃避していただけだったのだ、終わりは決まっているのだが、どうにもならない現実でもより良い結末を探してしまうもの何だなと感じていた。


 三時間ほどこうしている、能力の解除方法は本能的に分かっている、後はエンディングを受け入れるだけ、だけど勇気がでないままこの止まった時に留まり続けるのだろう、トゥルーエンドを探して。

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