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短編小説  作者: ま行
10/140

マシンガン

 いつもの溜まり場でいつものやりとりを始める。


「マシンガンって知ってるか?」


『なんか鉄砲だろ撃つやつ』


「お前は物事を広く捉えるなぁ」


『弾飛ばすなら一緒だって』


「そんなもの世の中に溢れてるだろ、お前が言えばパチンコや子供のおもちゃも武器ってか」


『使い方を工夫すればイケるだろ、パチンコでぶん殴るとかさ』


「それ弾飛ばしてないだろ」


『おもちゃの銃だって持ち手に毒塗っとくとかさ』


「握ったらアウトってな、弾飛ばす意味ないからなんでもいいけど」


『でも道端に落ちてたら拾って構えたくなる』


「それは同意するけど、武器じゃなくて毒殺だし」


『それでマシンガンがどうしたのさ、風邪でもひいた?』


「興味なさそうな時の現況確認やめろって、マシンガンの風邪の症状なんだっての」


『穴からなんか出るから風邪みたいなもんだろ』


「弾丸飛ばすの!くしゃみ鼻水じゃないから」


『でも詰まるんだろ?』


「弾がな、鼻づまりでなく」


『暖かくして寝ろって言っといて』


「興味がないのはすこぶる伝わった、せっかく蘊蓄を披露してマウントとろうと思ったのに」


『ネットで聞きかじった事は蘊蓄って言わねえの、得意気にしやがって』


「なんでネットで偶々見つけたって知ってるんだ」


『お前がスマホから顔をあげて話始めたからだよ、見たままを伝えようとするな』


「でもよ俺たち今マシンガンなやりとりしてるぜ」


『マシンガントークな』


 二人の時間は過ぎていく。

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