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恋愛ファンタジー短編集

とある悪役令嬢?は心の中でこう叫ぶ

作者: 花月夜れん
掲載日:2020/09/08

どうしてこうなったんでしょう。

私は何も悪いことはしていないのに。


皆はあの人のことを聖女様と呼ぶ。

私の大切な婚約者までもが聖女様、聖女様だ。

たしかにあの人は、救国の聖女かもしれない。

だけど、私の世界は救ってくれない。

それどころかすべて粉々にした。

真っ黒に塗りつぶした魔女だ。


今日もあの人は、私の大切な人の腕の中で笑う。

その場所は私の大切な場所だったのに。

どうして誰もわかってくれないの?

どうして私が悪役なの?

あなた達が笑っている横で、私はどれだけの涙を流せばいいの?


少しでいい。こっちをむいてくれませんか?

いつから、私を見る目が冷たくなっていったの。

あの人が、あの日あらわれなければ私は幸せだったのに。

幸せになるはずだったのに。


どうか、お願い。捨てないで。

私は2番目でもかまわない。

愛するあなたの側にいたい。


でも、本当はあの人が憎くて憎くてしょうがない。

あの人がいなくなればいい!!

そんな気持ちを私は心に潜ませて、今日もあなた達に挨拶をする。


「おはようございます。」


たとえ、見向きもされなくても。

とある悪役令嬢のつぶやき

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