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休日と幼馴染

作者: ペッパー

頑張った後の束の間の休息。遊びに出ようか、勉強しようか、テニスもいいな、ショッピングとかも…色々頭を巡らせて、結局1人で部屋の中。やる気のなさを、眠気でごまかす。だめだなー、なんて力なく。そんなつもりは無かったのだけど、ぐるぐる、ぼーっと記憶をたどって、20年前まで遡って、そこから僕を辿ってました。


それは多分、情けないけど、精進だとか、自分磨き…良いもの全てを放っぽり出して、貴方に甘えたくなったから。不安を多忙で誤魔化す日々に、徐々に力負けしていた故に、貴方が恋しくなったから。


大好きだった僕の想いは、一度も言葉にできなくて、見とれてるだけで、何もできずに。

貴方の素敵なそのなまじりが、毎日当然にあることに、ただただ助けられていた。

不安はきっと貴方にもあって、飲み込んだ上での姿だったのに、場違いだなって、いつしか遠ざけて……


消えないでいる心の靄は、晴れる事なく、雨も降らさず。強くも弱くもないんだな。未練という言葉のノートに、一本線を引けたら良いのに。


ここは体の重要機関。一定のリズムで頑張って、今日と明日を繋いでいます。関係者以外立ち入り禁止で、あるのはいつかの大切な物。


「お互い立派な大人になろう」20歳で交わしたそのやり取りが、ずっとそこでは渦巻いていて、怯える四肢に今日もパワーを、染み付き始めた諦めの顔に、優しい檄を、そっと、ずっと。


一度だけでもあなたの目を見て、好きってはっきり言えていたらな…叶わないけれど、素敵だろうな。歯切れの悪さに苦笑しつつも、そんな想いでエンドロールを。



元気でいてね、ありがとう。



一人ぼっちの休日の、独りよがりの感情散歩。

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