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元介護士の異世界珍道中  作者: くるら
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第4話 ブサイクだけど勇者?



「ここが、俺の家だ。ところで光一お前何歳なんだ?レベルはわかるよな?レベルいくつなんだ?ステータス見てみろ、どうだ?」


(ステータス?どうすればいいんだ?鑑定かなあ、うーんでもカイト様の顔って怖いなあ…。)


「どうなんだ?できるのかできないのか?」


考え込んでいるとカイトに話しかけられた。


とりあえず自分自身を鑑定してみた。


名前 光一

Lv 1

年齢 10歳

種族 人間


スキル

鑑定眼Lv1

plunder[プランダー]Lv1

言語理解


称号 異界の旅人


装備品

レア度コモン

カイトのサンダル

レア度コモン

カイトの腰布


「自分のステータス?は鑑定できました…これをどうやって伝えたら…。」


「ステータスを上から読んでみろよ。俺が判断してやる」


言われた通りステータスを話す。

称号については伏せた。異界の旅人何て知られたら捨てられる可能性があるからだ。

レア度コモンってなんだろう。わからない。


カイトが渋い顔をしている。


「鑑定はわかるが…鑑定眼?魔眼か?鑑定だけなら俺も持ってるんだがな。

お前10歳でレベル1か?お前今まで良く生きてたなあ、低過ぎるぞ。

普通10歳ならレベル5位はありそうなもんだがなあ。スキルのプランダー?だったか。これに関しては意味が全くわからん。見た事も聞いた事もないし、詳細とかないのか?」


(plunderの詳細って言われてもなあ。鑑定眼じゃ名前しかわからないし、どうしたらいいんだろう。

分からないって言ったらどうなってしまうんだろう…。怒られるか、最悪追い出されるか…。)


不安な顔をしてカイトを見ていると。


「何だ?ああ追い出さないから、正直に言ってみろよ。記憶も家もないんだろうし、それにあの村長の性格じゃ、最低限の自活が出来るまでは俺が面倒見る事になるだろうしな。だから遠慮なく言え。」


「すみません…。カイト様使い方がわかりません…。」


「じゃあ保留だな、わからない物を理解して使えとは言えないし、使った瞬間他人に迷惑かけるようなスキルだったら目も当てられないからな。」



カイトの家の窓から村が見える。

建物の数があまり多くないところを見るとあまり発達してないのか、村自体の人数が少ないのか。


カイトの家は簡素な作りで、位置は村の端っこと言ったところだ。


(カイト様のステータスはどんな感じなんだろ?

見たら怒られるかなあ。人のステータスって見れるのかな?

後ろ向いてるし試してみよう。)


鑑定眼発動


カイト

Lv 35

年齢 15

種族 人間?


スキル

剣帝 Lv 10 天武斬 聖魔斬

槍術 Lv 8 刺突連撃

弓術 Lv 6 エアーストライク

風魔法 Lv5 エアーブロウ 風刃

鑑定 Lv 6

空間個Lv -

隠蔽 Lv 3

隠密 Lv 6

夜目 Lv-

封印術 Lv 7


装備品

武器 天貫き (剣) レア度レジェンド

攻撃力100


防具 ドラゴンアーマー(鎧)レア度スーパーレア

防御力200


称号 龍殺し 不細工な勇者 守護者 転生者の血族


(凄い!めちゃくちゃ強い、だからあんな所にいたのかな?助けてくれたし。村を守ってるのかな?封印術?凄い数のスキルだ!

転生者の血族ってなんだ?ってか勇者!?凄い!カイト様は勇者なのか!)


「あっあの勇者何ですか?」


「お前何で?それを?!」


突如カイトに首を掴まれ、喉元に剣を突き付けられる、明らかに光一に向けて殺気を放っている。


「えっえっあっあの?」


ジョロジョロ


光一はまた漏らしてしまった。カイトの殺気にあてられ恐怖で震えが止まらない。


「チッ、漏らそうが何しようが喋るまでの時間は生かしてやる。ガキに拷問する趣味はないんだが勇者だと知ってるなら生かしておく訳にもいかない。」


「かっかっかんていがんで…」


「魔眼ならあり得るのか?俺が知らないだけで…現に勇者の称号まで見えてやがるし…おい、光一称号の欄だけでいい、正確に読め」


「ひっはっはい?りゅうごろし、しゅごしゃ、てんせいしゃのけつぞく、ぶっぶっぶさいくなゆうしゃ…です。」


カイトに睨まれながら答える光一。


「チッ!マジで見えてやがる、何のために隠蔽スキル上げたと思ってやがんだ…。おい光一、封印術を使って俺のスキルについての口外を封印するがいいな?」


「ひっ、ふっふういんしなくてもしゃべりません、だれにも、しっしりあいもいないし…」


怯えながら言う光一。


「ダメだ。封印しないなら殺す。死にたくはないだろ?なら封印は絶対だ。マイナス効果は無い、喋ったり書いたりして他人に教えられないだけだ。まあ抵抗しようが、問答無用で封印するがな。」


カイト様の手が光り、その光る手で光一の頭を鷲掴みにし。


「封印術発動!対象は光一。俺のスキルに関する事を他人に一切伝えられなくなる!」


「わあああああ!」


光が収束する。怯えて震える光一にカイトが言う。


「自分のステータスを鑑定眼だったか?それで見てみろよ。」


カイトに言われた通り鑑定眼で自分のステータスを確認する。


名前 光一

Lv 1

年齢 10歳

種族 人間

状態異常 封印中

スキル

鑑定眼Lv1

plunder[プランダー]Lv1

言語理解


称号 異界の旅人


装備品

レア度コモン

カイトのサンダル

レア度コモンカイトの腰布


「あっあの状態異常、封印中と出てます。命だけは助けて…」


「ああ、それでいい。秘密保持って奴だ。

とりあえず腰蓑やサンダルだけじゃ村長のとこに連れて行けないから、俺の服をやる。でかいだろうが、とりあえず着てろ。着たら掃除だ、お前の小便で汚したんだから掃除しろ。」


言われたままに、服を渡され着替える光一。

布切れを渡され自分の小便を拭く。外見は10歳とは言え、中身は40歳のおっさんであると知れば悲惨そのものである。


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