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25.なんか、思ってたんとちゃう

ふはは!なんか思ったより早く書けたぜ!

てなわけで即投下。

 昨日の今日でやってきました、趣味の悪い屋敷。

 ズカズカと上がり込んでくのはもういいです。

 それはいいとして、私内心ビクビクしてます。

 何?

 汚れてもいい服って?

 何する気?

 拷問か?

 拷問なのか?

 1000引く7とか言うやつか?

 言っておくが、私は100から先は数えられないぞ。


「入るぞ」


 とか言い訳する準備万端にしてたら、グラムロックが部屋の中にズカズカ入って行った。

 冷静に考えてやばいよなー。

 こいつ上司の部屋に断りもなく入ってるんだぜ?

 肝太すぎじゃね?


「連れてきたか」

「余計なのまで着いてきやがったが」

「いや、構わない」


 余計なものらしいです、ラウムさん。

 なんかグラムロックに突っかかってるけど、いいようにあしらわれてる。

 遊んでほしい犬みたい。


「さて、昨日の今日で申し訳ございません。確かめたい事があり来ていただいたのです」


 あ、はい。

 拷問して確かめるとかしないよな?

 するならあんたころころして即効逃げるぞ。

 私の百八ある魔法でな!

 そんなねえけど。


「グラムロックより話は聞いております。貴女は記憶を失っており、覚えている事と言えば西のどこかから来たということだけ。間違いありませんね?」


 頷く。

 間違ってはいないし、特に嘘つく理由も無い。

 てか顔が怖いよ。

 なんか探ってるよ。

 これだから蛇は……。


「西と言えばそこには帝国があり、現在我が祖国は帝国と友好な関係を築けているとは言えません。もし帝国より来たのであればこちらにも考えようはあるのですが。思い出したりはしませんか?」


 また首を振る。

 ないない。

 むしろイケおじのせいで帝国大っ嫌いまである。

 お母さんが一時期いたらしいけど、それ抜きにして嫌い。

 文句ならイケおじに言ってくれい。


「分かりました。それでは何故森の中にいたのかは?思い出せますか?」


 それも知らん。

 てか言わん。

 適当な人から服剥ぎ取るためにいましたって言えるわけある?

 相手が悪人なら通じそうだけど。

 私とて、そうしなければ飢える身なのだとか言っとけばどうにかなる。


「困りましたね……しかし疑わしいというだけで罰することはできません。あと一つだけ、確認してもよろしいですか?」


 ナダールはそう言うも、困っているようには見えない。

 むしろどうやって暴いてやろうかみたいに見える。

 このローブ、フード付きでよかったー。

 まともに目見たら誤魔化せた自信ないわ。

 人前でフード被ってるのはどうかって?

 うるせえ私の平穏の為だ。


「ラウムと一度手合わせしてもらいたいのですが」

「うぇ!?」


 はい?

 手合わせ?

 え、なに?

 どういうこと?

 てかラウムも驚いてんだけど?


「ナタールさん!?どういうこと!?」

「落ち着けラウム。黙ってろ」


 詰め寄ろうとしたラウムをグラムロックがとっ捕まえる。

 いけラウムー!そのまま止めさせろー!って思ったのに。

 余計なことをするやつよの、グラムロックよ。


「もちろん命の取り合いをしろと言っているのではありません。命を賭しての決闘は傭兵が好む物です。そして我々は騎士です」


 そりゃそうだ!

 こんなとこで殺し合いなんかしてたまるか!

 平穏無事に情報集めなきゃならんのじゃ!

 ってか騎士がいたいけな女の子に戦いとかさせるなよ!

 その手は花を愛でるためにあるのですとか言っとけ!


「しかし騎士であるからこそ、一般人が望まないことを強制する事はできません。貴女は右腕分不利ですし、拒否なさるのならそれはそれで結構です。その場合にはまた別の手段で貴女の力量を測らせていただきますが……」


 待って、ナタールの目見ちゃった。

 なんか獲物に毒が回るのを待ってる蛇みたいな目してる。

 これ、断ったらどうなるの?

 即死?

 じわじわ締め付けられるように暴かれるの?

 怖いわー。


 うーん…どっちを見ても地獄……かな?

 けど、まだ戦う方がラクそう。

 勝つか負けるか、接戦の方がいいのかそれとも大差を付けた方がいいのか。

 それはわからないけど一対一なら負けそうもないし、それなら腹芸をするよりも戦う方がわかりやすい。

 仕方ないか。

 了承してやろう。



「ありがとうございます。ラウム、構わないな?」

「えー、うーん……あーい。殺しは無しで軽くですよね?」

「そうだ」

「ちょっと不満だけど、わかりました。魔法使い相手はそんなに経験ないんでやってみたいですし」


 うん?

 ラウムさん?

 なんかやる気だね?

 あわよくばとか考えてない?

 大丈夫?


「では、訓練場の方へ参りましょう。ご安心下さい。万が一怪我をされても、騎士団の回復魔法の使い手が傷など無かったかのように治してみせます」


 そう言うなりナタールが先頭に立って案内を始めた。

 待って待って、なんか後ろが怖い。

 ラウムさんの視線が凄い。

 つえー奴と出会えておらワクワクしてそうな雰囲気になってる。


 なんだかなー。

 平和に情報漁るつもりが、急に平和じゃなくなってるんだが?

 どういうことだ?


「そうだ。手合わせが終わったらお茶にしましょう。つい先日ですが、いい茶葉が入りましてね。お茶菓子も用意させておきましょう」


 うめぇお茶菓子に出会えそうでおらワクワクすっぞ〜!

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