パレード二日目
連投してそろそろ肩が壊れそうな予感がします。
読んでいただきありがとうございます
一日目のパレードが終わり自室に戻ってきた私はソファーに体を預けた。
「サラ、悪いけど紅茶をもらえるかな。」
「かしこまりました。」
紅茶を淹れるのを待つ間一日を振り返る。
パレードの最初の演出の効果は絶大でどこにいっても馬車の道の周りは人で一杯だった。喜んでくれるのは嬉しいんだが...疲れた。
「お疲れ様でした。」
その声と共に紅茶とお茶菓子がテーブルにおかれる。適度に器も暖められていて紅茶の香りがたっている。お茶菓子はミルフィーユのようなものだった。
食べ終えて首を回しているとサラが尋ねてきた。
「マッサージなどいたしましょうか?」
「あぁ、やってくれるかい?」
「どこを揉みますか?」
「んー顔かな」
「顔ですか?!え、えぇかしこまりました。」
私は顔をマッサージされるのが好きだ、男の癖にエステのように顔を揉まれるのが癖になっている。
そしてサラをベッドまで誘導し、膝枕の姿勢をしてもらって顔を揉んでもらう。
極楽だぁ...疲れたせいか目蓋が重い、寝てしまいそうか...も...
サラsideーーーー
ミコト様をマッサージしているといつの間にかミコト様は寝てしまった。
いつも自分の羽だからとベッドを一緒に片付けてくださるミコト様、従者は基本的にあまり人と扱われない。物や家具として扱われる。
従者をお茶に誘う主人など滅多にいないだろう。まして共に街を歩くだなんて、そして守ってくださるなんて。
今私の膝の上で寝ているミコト様、神が作ったような容姿にキラキラと煌めく金髪、メイド等にも気遣ってくださる優しさ、そして強さ。
不敬にも私はミコト様のことをお慕いしている。それに気付いたのはいつだろうか。だった数日しかお仕えしていないのにも関わらず私の想いは募るばかり。
でも、これは決して悟られてはいけない感情。私はミコト様の従者なのだから。
でも一度くらいティーブレイクを共にしてもいいかしら。
命sideーーーー
「ふわぁぁ」
いけない、いつの間にか寝てしまったか。
「おはようございますミコト様。」
「サラはマッサージがうまいね、眠ってしまったよ。足は痺れていないかい?痺れるまで寝てしまってごめんね。治そう。」
『癒しを』
聖魔法をつかって足の痺れを治す。
「お手を煩わせてしまい申し訳ありません。ありがとうございました。」
さらは深々と頭を下げるのでそれを止める。
「いいんだよ、いつものお礼さ。」
今日は疲れてしまった。身を清めてから早く寝て明日に備えなければと思いつつ支度し、ベッドに入って早々に眠りについた。
翌朝サラのマッサージのお陰だろうか顔がスッキリしている感覚がする。
そして朝食を食べ馬車に乗り。覇者の風格を発動させながら街を回る。出店がたくさんありいい臭いが漂ってくる道や、冒険者ギルドがあるのか武器を持った人たちが多い道、おや?ここは孤児院の近くの道かな?と思ってると怒声が聞こえた。
「どけ!ガキが、勇者様が見えないだろうが!」
柄の悪い男が女の子を蹴るとパレードのための道に倒れ混んでしまう。
私は馬車から飛び降りるとその女の子の近くに降り立つ。
「大丈夫かい?あれ?君はこないだの孤児院のミミちゃんかな?」
「ぐす...あれ?おにいちゃん?おにいちゃんゆうしゃさまだったの?」
よく見ると足を擦りむいていたので治しながらなだめていると、人混みから見覚えのある狐耳シスターさんのミランダさんが慌てて出てきて頭を下げる。
「勇者様!お許しください!罰なら私が受けます!この子はどうか、どうかご容赦を!」
「頭をあげてくださいミランダさん。私も気にしていませんよ。」
私の声にミランダさんが驚き顔をあげる。
「えっ?!命さん...?なんで...命さんが勇者様だったのですか?」
「ええ、そうなりますね。それではいづれまた。」
あまりここに長くいすぎるのもダメなので飛んで馬車に戻り、パレードを再開する。
その日は何人もの女の人がパレードの道に飛び出してこようとしたが兵士に押し戻されていた。中には男の人まで混じってて少し寒気がしたが。いや、私は同性愛はあっていいと思うし愛は人それぞれだと思っているのだがね、自分に向けられると、ねぇ。
そんなこんなで二日目のパレードも終了したのであった。
眠いです。それはもうとても。ということで誤字脱字は許してください!なんでもしますからぁ!