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白焔の覇王  作者: もずく
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武具召喚

目を通していただきありがとうございます。連続投稿していますがもずくは筆が遅いためストックが尽きたらしばらく時間がかかってしまいそうです。


 身分証をもらったあと私たちは謁見の間からでて客間に集まっていた。そこで私は気になることを言ってみた。

 

 「私たちのスキルに共通していた武具召喚ってなんだろうね?試してみてもいいのかな?」

 

 「た、試すとしても王様たちの許可が必要じゃないかな?」

 

 「そうだね。メイドさーん王様に取り次ぎお願いしたいんですけど」

 

 部屋の入り口に待機していたメイドさんは了解の意を示し、一礼したあと出ていく。

 30分程経っただろうか、日本にいたときのことなどを談笑していると先程のメイドさんが来た。国王達を連れて。

 

 (フットワーク軽いなぁ)

 

 「ミコトから用事があると聞いて急いで来たぞ!用事はなんだ!?」

 

 相変わらず声の大きいアレックス様が訪ねる。

 

 「実はあるスキルを試したいのですが、その許可を貰いたいのです。」

 

 「ここの城を壊したりするようなスキルでないなら使っても構わないよ。」

 

 「ありがとうございます。じゃあ誰からやろうか」

 

 「じゃあ僕から行こうかな?武具召喚!」

 

 拓の言葉に応えるように体が光だし、黒地に金の意匠を凝らした刀身が80cm、柄が30cm程の両刃の剣が2本と黒いスーツと黒い革製のような光沢をもつロングコートを羽織った拓が現れた。

 

 かっこいいじゃないか、と 口々に装備についての感想を言い合う。

 

 「じゃあ次あたしね。武具召喚。」

 

 伽凛さんの体が光り、現れたのは身の丈程の銀の3匹の蛇が絡み合ったようなデザインの杖を持ち、赤くシンプルだがスリットが深く太ももが見えるドレスを着た状態で現れた。

 

 次は皐月ちゃんで、服はサラシのように胸を隠す緑色の布とポンチョを着て黒のミニスカートに太股まである革製の茶色いブーツを履いていた。武器は鳥の翼のような金色に輝く弓だった。

 

 桃は青地に所々銀の龍の装飾の施されたフルプレートアーマーで武器は黒地に青で十字架の模様が入った高さ170cm程の大楯で、驚くほどに軽いらしい。

 

 源さんは上半身は裸で左肩に金属の無骨な鎧、腰に白い毛皮のようなものを巻き茶色いゆとりのあるパンツと黒いブーツを履いており、源さんの慎重は150cm程のだが武器はそれと同じくらいの大きさの無骨な鎚だった。

 

 最後に私は白地に金の翼をあしらった軽鎧と刀身が100cm、柄が40cm程の白地に金の装飾の両手剣だった。鎧の下にはトーガではなく白を基調とした軍服のようなものを着ていた。

 

 「皆美しいね驚いてしまったよ。」

 

 「素晴らしい武具である。我輩はぬしらが魔王を討伐できると確信したのである!」

 

 「見映えもいいし民も安心するじゃろう。」

 

 王様に口々に誉められ、疲れているだろうとその日は各部屋で休んだ。

 

 翌朝流石城のベッドとあってふっかふかの布団で寝た私は起きるとすぐにメイドさんが朝食と飲み物を持ってきてくれたので紅茶をもらう。

 食事をしながら部屋を眺めたいると違和感を覚えた、前日は真っ白だったベッドが汚れているのだ。

 

 「なんじゃこりゃー」

 

 と驚くのもつかの間、よく見るとそれらは私の羽だった。

 私の声に近寄ってきたメイドさんに事情を話すと片付けてくれるらしい、流石城だ。だがここを出たら大変だろう、お手伝いさんでも雇おうか...等考えながらメイドさんと共にベッドを片付けていると執事さんが入ってきて謁見の間へ来るようにと連絡を受けたため、トーガに乱れがないか(そもそもがよくわからないので乱れているかいないかよくわからないが)チェックして他の勇者メンバーと合流し、謁見の間へと向かった。

 

 「勇者様方がお見えになりました。」

 

 その声と共に入ると六人の王が座っており話は始まった。今日は騎士の人たちは少ないみたいだ。

 

 曰く、どの国の国民も魔物の驚異に怯えているらしくその対抗策である勇者を召喚したことを国民に伝えるべく各国でパレードを開きたいとのこと、勇者六人で大陸中を回っていると時間がかかりすぎるため行きなりの異世界で不安だろうが皆と別行動して一人一国ごとパレードに行って欲しいらしい。

 

 「どうじゃろう。やはり見知らぬ世界で一人行動すると言うのは不安じゃろうかの。」

 

 「ですが、国民の不安を取り除くにはこれが一番効率がいいのです。」

 

 その考えはわかる。不安が広がり、国が割れでもしたら魔王以外の驚異が生まれてしまう。

 皆も同じ気持ちなのか話し合い、ある条件を飲んでくれたらパレードに各自で参加しようということになった。

 

 「私たちは構いません。しかし、召喚をすれば強大な力が手にはいると知った人はいずれ悪用を思い付くでしょう、なので召喚の魔法の技術を無くすか封印するならば私たちは協力します。」

 

 「その通りだな。わしらもその危険性は危惧してしたのだ。よし、血の契約書をもて!」

 

 「かしこまりました。」

 

 「血の契約書というのは必ず守る誓いをたてるときに万が一にも契約を破らぬよう、なにか大切なものを懸けて契約するときに使う魔法の契約書だよ。今回は私たち一族の命を対価にする。と言うのは国が滅んじゃう可能性があるから、私たちが契約を破れば一族と召喚術を実行しようとしたものの関係者が奴隷になることを対価にしてもらいたいな。」

 

 「わかりました。それで構いません。」

 

 「よし、では契約をしようか。」

 

 国王は契約書に内容を書き、私たちに確認をさせたあとでナイフで指を切り血を一滴づつ垂らした。すると契約書は青く光りその光はそれぞれの王の心臓へと消えていった。

 

 「よし!オレたちの覚悟は示したぞ!」

 

 「まぁワシらも召喚術は封印すべきと考えていたからのう。」

 

 「では、勇者殿方、出発は明後日の4の鐘に」

 

 「わかりました。」

 

 4の鐘というのはこの世界の12時にあたる。24時間で1日で午前3時に1の鐘がなり三時間毎に鐘がなる仕組みだ。

 

 了解した私たちは各部屋へと戻った。

お仕事終わりの皆様そうでない皆様お疲れ様です。ご満足頂けましたでしょうか。

次もすぐに更新します。

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