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白焔の覇王  作者: もずく
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模擬試合

クラスの自己紹介が終わったあと、私たちは屋敷に戻り夜を明かした。

 その翌日私たちは学校へと向かう。

 いつも通りの人だかりをうまくかわし教室へと辿り着く。拓たちと話しながら時間を潰しているとホームルームの時間になりオルン先生が入ってきた。

 

 「はい、皆揃っていますね。さすが特級です。ではガイダンスを始めたいと思います。基本的な校則はこれから配る生徒手帳を各自読んでください。手帳と一緒に学生証のバッチを配るので見やすいところにつけてくださいね。」

 

 そのあとに生徒手帳とバッチが配られバッチを胸元につけてから手帳に目を通す。校則の大体の内容は学校に迷惑をかけない、学園の生徒としての自覚を持つ。くらいのもので特に特徴的な項目はなかった。

 

 「この学園には様々な生徒が通うので校則は大分緩いです。しかし、他の種族の文化を貶したり特定の種族を迫害したりすると退学処分になるので気をつけてくださいね。あと、知っていると思いますがこの学校では身分の差は無いものと考えてください。農民でも平民でも貴族でも王族でも平等に扱います。その点もペナルティの対象となるので気を付けてください。まぁ二級の生徒が昨日早速やらかしていましたがね。」

 

 オルン先生は私たち全員が校則を理解したことを確認すると次の話に移った。

 

 「本日行うのはガイダンスと模擬試合です、ガイダンスはもう終わりにして模擬試合をしましょうかね。では第一闘技場へと向かいましょう。」

 

 先生は私たちを引き連れて教室を出て、闘技場へと向かう。

 

 「はい、到着です。では、誰から試合をしましょうかね...と、悩むことを見越して対戦表を作ってきました!これを見てから試合をしましょう。」

 

 第一試合は拓と桃だ。全く正反対のタイプの二人が戦うので少し楽しみである。私の順番は三番目でドワーフの男の子との試合だ。

 

 ステージに拓と桃が向かい合い、お互い武器召喚をしている。ガチな感じだ。

 このステージは一定のダメージを負うと強制的に外に転移させる魔法がかかっており例え真っ二つに切り裂かれても気絶するだけで無傷で転移させられるらしい。なんでも古代の魔法だとか。

 

 「試合開始!」

 

 その声と共に拓が桃に向かって走り出す。拓が盾を構える桃に向かって剣を振り上げると拓の姿がブレて桃の背後に回っていた。あれが縮地か!やっかいだな。桃の武器は大盾なため取り回しが難しく、一撃が決まったかと思った瞬間、桃も縮地を使い前方に移動し剣線から逃れた。

 そこから仕切り直しになり、アクション映画のように姿がブレては現れ攻防を繰り広げる戦いが始まった。

 改めて見ると桃の厄介さがよくわかる、軽いフルプレートアーマーに大盾、そして圧倒的な立ち回りと勘の良さ。そして魔法も物理も物ともしないオリジナルスキルによる異常なまでの防御力。

 結局その戦闘は20分ほど続きお互いに決着がつかないまま試合は終わった。

 

 「二人ともお疲れ様。」

 

 「ああ、ありがとう命。だが桃の防御力は異常だな。」

 

 「あ、ありがとうございます。拓さん強くて精一杯守りました!」

 

 「まるで壁を切りつけているような手応えだったよ。はははっ、僕はまだ手がじんじんする。」

 

 「わ、私も痛かったです...」

 

 「頼もしい仲間がいてくれて何よりだと思えたよ。」

 

 次の試合はベアトリスさんとエリーとの試合だ。

 彼女らはお互いにレイピアの使い手なようで高級そうな軽鎧に意匠の凝らされたレイピアを装備している姿は凛々しく見惚れそうになる。

 

 「試合開始!」

 

 彼女たちの試合は一瞬で終わった。

 ベアトリスさんが縮地で間合いを詰め切っ先をエリーの喉に突き付けたのだ。

 エリーも呆然として立っているだけだった。

 試合後、落ち込んでいるエリーを拓がなぐさめているのを横目に私はステージに上がる。相手は第五席のドワーフの男の子、ハルバードを片手にステージに上がってくる。

 

 「試合開始!」

 

 残念ながらあまり勝負になりそうにないな。少し強めに覇王の威圧を発動すると男の子は武器を地面に置き、降参してきた。

 

 その男の子が後に語るには

 

 「ありゃあ格が違うぜ、しょんべんチビっちまった。へへへ。」

 

 だそうで周りで聞いていた軽い威圧の影響を受けた人たちも同情していた。

 

 次々に試合が行われ勝者と敗者が生まれていく。戦闘能力では勇者である私たちとベアトリスさんが突出していて一瞬で勝負が着いた。

ミラクルニキでフレンド登録してくださった方々が強くて強くて凄いです。(小並感)

弱いかたも是非是非フレンド登録してくださいね...

投稿に間が空いてしまい申し訳ありませんでした

読んでいただき誠にありがとうございます。

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