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白焔の覇王  作者: もずく
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理由

 「勇者様方がいらっしゃいました。」

 

 その声が聞こえると目の前の重厚な造りの扉が開いた。

 その先に広がっていたのは豪華絢爛という言葉が似合うが、ごちゃごちゃしておらず質のいい空間と、六つの椅子に座り威厳のある顔をした六人の男性だった。六つの椅子に続くカーペットの回りには色々な種族の騎士風な人たちが一子乱れぬ様相で並んでいる。

 

 「行こうか。」

 

 私の言葉で豪華さや騎士に呆気にとられていた仲間たちが動き出し、騎士たちの前を通り六人の前に立つ。

 

 「貴様ら!膝まづかんか!」

 

 騎士の一人が言うが、

 

 「良い。勇者殿方は異界から呼んだのだ、頭を下げねばならぬのはこちらの方だ。」

 

 椅子に座ったうちの一人、金髪碧眼のナイスミドルが言うと騎士も引き下がった。

 

 (敵意はないアピールかな...?)

 

 「まずは自己紹介をさせてもらおうか。わしはフェイマス王国国王、エルグランド=フェイマスだ。人族の国王だ。」

 と、金髪碧眼のナイスミドル

 

 「オレはラインハルト獣国国王、アレックス=レオン=ラインハルトだ!見てわかる通り獣人だ!」

 と、ライオンのような耳を生やしたがたいのいい長身な男で190cmほどあるだろうか。

 

 「私はグランツ皇国皇王、レオパルド=グランツだよ。魔族を束ねている者だよ。」

 と、銀髪赤目の優しげな顔の男性

 

 「ワシはファランクス帝国皇帝、テッドール=ファランクスじゃ。ドワーフの国を治めておる。」

 と、低身長で筋骨隆々な白い髭を生やした男性。

 

 「私はグリーン森国国王、アルスマグナ=グリーンです。エルフの長をしております。」

 と、緑色の髪に金眼の整った顔立ちの青年に見える男の人。

 

 「我輩はカラミティア龍国の長、マルフォン=カラミティアである。」

 と、金色の龍のような翼をもった黒髪黒目の背の高い男性。

 

 こちらも簡単に自己紹介をしたあと話は続いき、召喚された理由が説明された。

 

 まとめると

 ・500年から1000年単位で魔物の王である魔王が生まれる

 ・その魔王が生まれてヤバい

 ・いつもはどうにか倒せる魔王だけど今回の魔王の種類は魔物のなかでもっとも多い鬼族で、大陸中のゴブリンやオーガなども凶暴化しているため、この世界の戦力では防衛するだけで手一杯

 ・古い文献を漁りまくり、転生者が作った帰還用の魔法の失敗で生まれた召喚魔法を発見

 ・その転生者が伝説になるほど強かったことから彼の作ったものならば世界を救えるかと思い、藁にもすがる思いで召喚した。

 

 なるほど、言いたいことはわかった。だが私は一般人だったので世界を救えるほどの力は持ってないと思うのだが...

 そう思っているとグランツ皇国のレオパルド王が声をあげた

 

 「勇者殿に力があるかどうかはこれから確認させていただきたいんだ。おい、ステータスプレートを持ってきてくれるかい。」

 

 「はっ。」

 

 返事をした騎士風の男性は顔の大きさくらいの石板を持ってきて、レオパルドさんに渡した。

 

 「これはステータスプレートと言って自身の力を測ることができるんだよ。だからこれを使って私たちを救う力があるか調べてもらいたいんだよ。」

 

 そういってこちらにステータスプレートを渡してきたのを拓が受け取った。

 

 「わかりました。まずは調べてみましょう。」

 

 拓は真剣な顔をしているが顔がにやけそうだ、ラノベの話を話していたしこういうのに憧れていたのかな?何て考えているうちに拓は言った。

 

 「ステータスオープン」

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