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5 希望の朝



やあ、おはよう世界!

今日も今日とて快晴なり!よきかなよきかな!

いや…ねむりを侮っていたね…

高校という名のブラック企業に通っていた私は、どうやら睡眠がたりなかったらしい。

なんということでしょう!ぐっすりでこんなに幸せハッピーな気分になるなんて!



…。まあ、とにかくおはよう。

さて、どうしようかな…昨日一日考えたが、やっぱり人との関わりを絶つのはよくないだろう。

なんか…あれだ、次話す時にあばばばばってなっちゃったら目も当てられない…!

うーん…とりあえず、武器が必要、かな?



よさげな武器…幼女…少女かなあ…が使ってもイメージ壊れない奴…モーニングスターとか好きなんだけどなぁ…鈍器より、切った方が良いのかな…な、薙刀とか?うーーーん…



「あの…ぶ、武器を作りたいんですけど、太刀と小刀を。

何か要らないものがあれば、くださいっ!」



うん。私変な人だな。だけど…言語理解で誰かに通じてるって私は信じてるから!!きっとゴミをくれる人が…!その塵芥が私の糧となる…!っとおお!?

なんか枝が落ちてきて、ぽこぽこ綺麗な岩が生えた。

何を言ってるかわからないだろう。私もわからない。


「これ、頂いてもいいんですか…?」



葉がそよそよと揺れる。返事をしているように…見えた。これはきっと、私の脳が起こした幻覚ではない!そう、信じたい!


「ありがとうございます!ありがたく使わせてもらいます!」


またそよそよ揺れる。ほらな!皆意思がある…そうなのだよ。

とにかくレッツクッキングタイム!

たらたたたた、たらたたたた、たららったったたったったったったったー!


「今回の材料は、霊験あらたかそうな古木の枝、きらきらの岩の塊、そして先程からわたしの足を吸ってる吸血植物でーす!吸いたいならいけめんになってからにしろ!」


ぶちぃ!!むしり取る。情けなどない。


「まず、この白から赤になった花をすり潰します。そして、全てすり潰したものがこちらになります。」


うわぁ、手が汚れた。意外と吸ってたのね。


「次にそれを岩やら枝やらに塗りたくります。そして…なんか本人以外には使えない、よさげな太刀と小刀に!最適化!っ!」


メタモルフォーゼした。うわぁ、めっちゃ綺麗…。裏打とかはないけど…神様には信心を捧げよう。あいしてます、神様!


「名前付けたら愛着沸くかなぁ…」


私の濃紺に黒を混ぜたような鞘の太刀に、またもや濃紺に、銀をまぶした小刀。青みがかった刀身には美しい沸が…どうやって作ってるんだこれ。


「うーん、名前…名前…よし、小刀が残月、太刀は…宵月かな。」


残月は明け方まで残った月、宵月は…そのまま宵の月だ。うん、綺麗。名づけながら血の付いた手で撫でているとベルトみたいなものと一緒にくっついた。所有者的なあれに認められたのかもしれない。太刀は偽装でかくし、小刀は…たぶんこれ、なんか…ミスリルとかな気がするから普通の小刀に見えるよう偽装、と。



え!なんかめっちゃぽくない!?やばい!

太刀がすぐ引き抜ける系の服も用意した方が良いかな?こどもの一人旅って、危ないし。

それにしても…人身売買とかってあるのかな。

奴隷制度とかあったら…平和ボケした日本人には少し…些か…きついかもしれない。



先程の血が垂れて、殺人現場風になってるはっぱたちで…最適化!

ふ、ふふふ、深緑のローブ!!ができました!!ちゃんと着古してくたびれた風になっている!誰もとろうなどと思うまいよ!


さて。偽装して近くの街だか村だかに向かおう。あんまり魔力をそれに使うのもなぁ…今いくつだろ?


「ステータスオープン。」



ティルフィア(7)女


HP45/47

MP24/27


スキル

「スキル作成」

ー「スキル編集」

ー「ステータス閲覧」

ー「イージスの盾」

ー「鑑定」

ー「光合成」

ー「偽装」

ー「最適化」

ー「言語理解」

ー「アイテムボックス」


うーーーん…じゃあ目と…髪だけ15のMPで変えよう。それだけでだいぶ印象かわるしね。


「一般ぴーぽーなかんじの髪と目にして!偽装!」


おっ、かわったっぽい。川の水面を見てみると、薄紫のショートで、紫の目になってる。うん。これが一般か…ショッキングピンクとかだったらどうしようかと思った。


じゃあ適当に歩こう。どうせ疲れないと思うしね。





そこそこ栄えた街に着いた。

門番さんに見つかりそうになったけど、そこはちょこまかと動いて不法侵入した。やったね!

様子見してから、人の良さそうな門番さんに同情を買っていただき、なにやら街案内とかしてもらおう!



…と…意外と着いた街は大きい。本当に前自分の住んでいた町よりは大きい…と思う。なんていうか、大都市には及ばないけど、店の支店を置こうかな~?どうしようかな~?って迷うレベルには栄えてる。…わかりにくいな。

うちらは栄えてんのよ!っていいながら最新商品は来ない感じ?ん~。


しっかし…ファンタジーだなぁ、いかれた髪色の人が一杯いる。あと、やっぱり馬車とか、ワイバーン?とかに荷物を運ばせているみたいだ。

空にもたくさんの獣たちが飛んでいる。こわいな……トンッ


「…っと」

「っ!」


上ばかり見て人にぶつかってしまったようだ…謝らねば。


「あの…すみませんでした、ぶつかっちゃいまし…「な、なんだお前は!この僕にぶつかってきておいてその程度の謝罪で済まそうとしてるのか?無礼も甚だしい!」



ん?なんだこのぼっちゃん。めんどくさいぞ?

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