異世界な未来
「大丈夫か?少年」
彼女は俺のほうへと手を伸ばした。
その姿は凛々しく、そしてたくましかった。
その性格を反映したかのような鎧をまとっていた。
「あ....ありがとう」
立たせてもらって
1つ忘れていたのにきずいた。
ここ、何処だ?
周りを見渡しても机やイスどころか
教室さえもない。
俺の頭の中は真っ白だった。
なぜここに?彼女は誰だ?ノートは?...
ノート!!
そうだ!俺はノートに
”行きたい”と書いたんだ!
そのせいなのか?まずノートに書いただけで
別の場所にテレポートすることは可能なのか?
あのノートに書かれた文字の主はいったい....
「おい、少年!なにをさっきからボーッとしてるんだ。
少年のまぬけ顔は面白いな笑」
「はっ!」
彼女の声で正気に戻った。
「あ、あなたは?」
「私はヘール・イズワール、女騎士だ!」
ヘールは腰の剣をとりだし、
決めポーズをきめた。
そんなことはどうだっていい。
俺はヘールの後ろにあった光景に目がいった。
そこには、ノートに描いてあった大きな建物があった。
「お、おい!なぜ無視するんだ!
み、皆にみられて恥ずかしいじゃないか///」
あ、忘れてた。
「私が名のったんだ!次は君だぞ、少年!」
俺は少し小さめな声で名のった。
「俺は島崎悠斗。日本人だ。」
ヘールは”この字小さくて読めねえ”みたいな目で
俺を見てきた。
「日本人?
この世界には日本なんて国なかったと思うが...」
「え?この世界? ここは何処なんだ?」
「悠斗はこの国を知らないのか?
ここはな、この世界で一番大きい国、
”イルビス”だ!」
俺はもうこの時点でまた頭が真っ白になりかけていた。
だが、次の質問の答えで完全に真っ白になった。
「この世界? ここは地球じゃないのか? 今、何年だ?」
「え?地球?違うぞ!ここはな、
第二地球、”アスタロト”だ!
そして今は.......
2456年だ!」
俺はきずいた。
この世界は、いま俺が立っている大地は、
地球が壊れたあとの世界、つまり、
未来だ!
まだまだ続きます!
よろしく!