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掌編小説集2 (51話~100話)

思い違い

作者: 蹴沢缶九郎

夜、窓を開けてタバコを吸いながら何気なく夜空を眺めていると、都会の空でも意外と流れ星が見れる事に驚く。季節が冬なので空気が澄んでいるからだろう。


ふと、「流れ星に願いを三回言うと叶う」なんて話を思い出すが、流れ星が消えるまでの一瞬に願いを三回言うなんて到底無理な話だ。

しかし三回言える願いとは何だろう? やはり《あれ》しかないのではなかろうか…。俺はいつの間にか流れ星を探していた。そして、夜空を横切る流れ星を見つけ、早口で、


「かね、かね、かね。」


と三回言葉にした。どうだ、今のはばっちしのタイミングだったろう。妙な満足感に浸り、俺は眠りについた…。


男を診察した医師が言った。


「検査の結果、全く異常は診られませんでした。やはり鐘の音が聴こえ続けるのは気のせいでは…。」

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