1. そして魔王は憧れる
物凄く適当……おっと、勢いで書いてます。矛盾等があっても気にしないでください。
「魔王、覚悟しろ! 貴様を倒し、世界を平和に導く!」
ここは魔王城。魔界一大きな城で、名前の通り魔王が住んでいる城。
「ふはは、勇者か! よく来たな勇者よ!」
王室には、全長3メートルはある巨大な魔王と、人間界の勇者レイドが向かい合っていた。
「茶でも飲むか!? 勇者よ!」
玉座に座る魔王から想像だにしない言葉が放たれ、勇者レイドは激怒する。
「ふざけるな! 貴様、俺の仲間たちをどこへやった!?」
「ふはは! 奴らなら今頃、人間界で茶でも飲んでいるだろう!」
「く、くだらん冗談を言うのも程々にしろよ……!」
勇者レイドは魔王目掛けて飛び上がり、伝説の聖剣『ゼットカリバー』を振り下ろした。
「これで終わりだ、魔王!!」
「ぐわああああ!」
大きな悲鳴を上げ、魔王は浄化されるように消え去った。そう……魔王は、死んだ。
「やけに呆気なかったが……、これで世界が平和に……」
剣を収め、窓越しに空を見上げる。魔界だと言うのに淀みなく光が差し込む空に、若干の違和感を感じながらも勇者レイドは魔王城を去って行った。
「おおぉ〜〜……!!」
その勇者と魔王の闘いを隠れて見ていた少年がいた。
その少年こそ、魔王の息子ベゼル。自分の父親を殺した勇者の跡を、瞬きする事なく見つめていた。
「ベル様、こんな所にいらしてたんですか。晩ご飯冷めちゃいますよ」
メイドのリリがベゼルに声を掛ける。しかし何か物思いにふけるベゼルを見て、気の毒に思った。
「ベル様……魔王様は死んでしまいましたけど、まだベル様は生きてらっしゃいます。今は力をつけ、必ずや勇者めに復讐いたしましょう!」
リリが今ベゼルにかけられる精一杯の言葉を告げた。そしてベゼルは強く頷く。
「うん、リリ……。僕決めたよ」
固い決意を秘めた目で、ベゼルはリリに誓った。
「僕、勇者になる!!」
リリが目を丸くした。____勇者になる____その言葉がリリの頭の中で何度もリピートされ、数秒の間の後に叫ぶのだった。
「え、ええーーー!?」