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転生戦記  作者: 昆布
5/6

第5話 特級同士が戦ったそうです

慣れていないので大目に見てやってください。

 どうもこんにちは、畑中です。

 どうやら世界の大手と戦うみたい!しかも相手は人外のドラゴン。

 この年でなんなんだけど…………

「おしっこちびりそう…………」

 _________________________________________

 いやぁ~完全に騙されたよね。

 急に肩に抱き着いてきたから、気があると思ったじゃないか!

 まあでもそんな訳ないよね。


「もしかしたら特級がいるかもしれねぇ!」


 ほらこんな感じだもん。

 戦闘のことにしか興味がなさそうだ。


「え?特級?」


 ちなみに、俺は空を飛んでいる。

 サンタクロースになった気分だ。

 どう飛んでいるかというと、氷に乗っているである。

 レーラさんが急に地面に手を向けて、氷の足場を作ったのだ。

 そしてそのまま、雪の世界を猛スピードで飛んでるわけだ。


「あぁそうだが?」


 どうして当然だが?って顔をしているんだ。

 昨日、「最初から特級と戦うって言ってるわけじゃないんだし」ってあなた言ってましたよね?

 特級がいるかもしれないって、今から特級と戦う可能性があるってことだろ?

 発言矛盾してますよ?


「昨日、最初から特級と戦う訳じゃないって言ってましたよね?」

「覚えていない!」

「それは冗談ですか?」


 俺は救いの可能性を信じた。


「いや大真面目だよ」


 はぁ~困ったものだ。

 大真面目?少なくとも「覚えていない!」っていう発言は真面目じゃないだろ。


「漏らしますよ?」


 世界で一番ダサい脅しだ。


「ヤメロ」

 __________________________________________

 あれから5分ほどたっただろうか?


「そういえば相手は誰なんですか?」

「相手クズやろうのフリガドラだ」


 それからレーラさんはフリガドラに関する愚痴を言い始めた。

 どうやらレーラさんは、フリガドラに罪を擦り付けられたらしい。

 それはここシルア地方を一面銀世界にしたことだ。

 このシルア地方はもともとここまで、雪が降っていなかったそうだ。

 しかし100年前…………


「100年前⁉」

「そこ驚くところか?」

「い、いやぁ…………」


 俺もこの人を女性と認知することはギリギリできるのだ。

 その女性の年齢につべこべ言うのはダメに決まってる。


「何でもないです」

「じゃあ話を続けるよ」


 そうして話を続けた。

 しかし100年前に急に大きく降り始めたのだという。

 町のものたちは容疑者を2体に絞りたてた。レーラさんは体で数える判定なのか。

 それがレーラさんとフリガドラなのだ。

 この頃もシルア地方の特級はこの二人だけだったそうだ。

 まあ、当然疑われるよね。

 俺は地図は見たことがないのでわからないが、シルア地方は群を抜いて大きいらしい。

 そんなことができるのは特級クラスだけだった。

 最初のうちはどちらも疑われていたのだが、徐々にレーラさんを疑うものが増えたそうだ。

 そしてどんどん、レーラさんの足場はなくなっていった。

 そこをフリガドラがとどめをさしたらしい。

「あの魔法使いがやった」と。

 それに非常に怒っているらしい。


「ちなみにどっちがやったんですか?」

「私だ」


 バカを通り越して清々しいなこの人。

 自分でやったなら仕方ないだろ。

 今までフリガドラがやってたものだと思って聞いていたが、レーラさんがやったとなるとフリガドラが可哀そうに見えてくる。


「私はあの喋り方にムカつくんだよ!喋り方に!」

「…………そうなんすね」

「お!町の門が見えてきたぞ!」


 俺は前をじっくり見た。

 正直よく見えないが、少し白ではないのはわかる。

 ていうか町まで遠すぎだろ!

 この氷サーフィンはめちゃくちゃ早いし、それに加えて俺が15時間歩いた道幅もある。

 レーラさんからのかまくらからも遠いし、俺の生まれた場所からはもっと遠い。

 俺はあの老人がバカだと再確認した。


「おお!フリガドラもいるじゃないか⁉今日は最高日だな!」

「え!いるんですか⁉」


 何度も俺はいないことを望んでいたが、現実はそう甘くないらしい。

 なんかそんな感じしたよね。

 起きて良くないことの「もしかしたら」は絶対だ。


「それにしても何でいるって思ったんですか?」

「あいつは最近自分に対する悪感情をなくすために、人助けをしているらしい。いつも吹雪が降った日には、町近くをパトロールしてるんだってよ?」


 めちゃくちゃいい人だな。

 さっきまで倒す存在だからフリガドラと呼び捨てにしていたが、フリガドラさんと呼ばせていただこう。

 そして会うときも敬語で行こう。

 俺はフリガドラさんを殺しづらくなった。


「ほんとに俺も戦うんですか?」

「当たり前だろ」


 もう逃げることはできないらしい。

 俺は生きていられるのだろうか?

 今まで説明されたフリガドラさんの姿も見えるようになってきた。

 その姿は雪のように美しかった。

 フリガドラさんはドラゴンの種の中では小さめな方だろう。

 だがその小ささに強さを感じた。


「アッハッハッハ!久しぶりだなフリガドラ!何年ぶりだ?」


 レーラさんの氷の道はフリガドラさんと100メートルくらいまで近づいていた。

 そしてレーラさんは喧嘩腰に聞いた。

 さっき100年って言ってたよね?

 わすっれぽいのかわざとカッコよさの為に言ってるか知らないけど。


「100年ぶりだよレーラ。にしても二人で出向かうとは君も落ちたものだよね」


 ほら!「落ちたものだよね」って言われてますよ?

 一人で戦いましょうよ。特級同士。

 俺もあんな荒くれものな性格しといて2対1に持ち込むのはよろしくないと思う。

 門兵さんたちも見てるよ?


「お前こそ人助けなんかして、変わっちまったな」


 それ雑魚キャラ発言だよ。

 まあレーラさんだけ発言するのもあれだし、俺も何か言っておこう。


「あ…………あのすいません!俺は教育実習生のようなもので二人で戦いあってください」


 俺はもちろんこのバチバチ空間には、入りたくないので控えめな発言をしておく。

 というか俺は特級じゃないんだし、そのまま町に入っちゃたりできないだろうか?

 町の門は目の前にあるし、俺が特級じゃないのも民衆達はわかっているだろう。


「レーラを殺してから、殺す。それでいいかな?」


 どうやらそれは無理みたいでした。

 いくら人助けしようとも思考は、特級、戦人の考え方なのだ。

 まあ仕方ない、レーラさんと一緒に来てしまったからな敵扱いされるのは当然のことだ。


「私を殺す?無理な発言はしないことだ」


 レーラさんは氷の道を捨てて、高く飛び上り、剣でフリガドラさんを切りつけた。

 当然それはフリガドラさんの爪によってガードされる。

 って剣で戦うんかい!

 ん?氷の道を捨てた?


「うわぁぁぁぁぁ!…………ズボ」


 危ない!下が雪で助かった。

 綺麗に真っ直ぐ立っている。

 俺は地上30メートルくらいから落ちたのだろうか?

 でも痛みは感じない。

 雪の影響と体を強化されている影響だろう。それがなければ確実に死んでいた。

 そう、実は俺は体を強化してもらっているである。

 さっき氷の道で向かっているとき、レーラさんの氷雷で喰らったダメージを回復してもらった。

 そこでプラス効果として体が強くなっているんだ。

 だから安心してください、服はちゃんと直っていますよ。


「アルト!なんかこいつに煽られたからやっぱ一人で戦う!そこで待ってろ!」


 うぉ!

 ナイス会心だ!

 多分フリガドラさん的には、敵が一人減ってラッキーと思っているだろう。

 俺もラッキーだと思っているよ。

 レーラさんはすぐに煽りにすぐ乗ってくる。


「ハッハッハ!弟子が見てるからなぁ!フリガドラ!勝たせてもらうよ」

「レーラはほんとにバカなんだね」

「は?」


 煽りは真実であればあるほど、よく効く。

 レーラさんにバカという文字はよく似合う。

 というかバカという言葉をファッションとして着こなしている。


「氷刃乱」


 レーラさんは氷の剣を両手に持ち、フリガドラさんに向かった。

 レーラさんは氷の柱や門の壁を足場にして、空中にいるフリガドラさんに攻撃を当てている。

 一方フリガドラさんは、その攻撃を氷の羽や牙といった固い部分で防御をし続けている。

 現状はレーラさんが攻でフリガドラさん守という形だ。


「おい!特級同士がやりあっているぞ!町の奥に逃げろ!」

「一体なんなのあの魔法使いは⁉どうしてフリガドラさんを傷つけるの⁉」


 門の外からでも悲鳴や避難活動のこえが聞こえる。

 俺も正直この空間からいち早く抜け出したい。

 レーラさんとフリガドラさんは100年以上あっていないということは、このシルア地方では100年ぶりに特級同士が戦うのだろう。

 俺だってこんな場所、転生二日目で行っていい場所ではないことくらい気づいている。

 だがしかし鬼監督によって「そこで待ってろ!」と言われたので正座で待っているしかないのだ。


「嵐舞」


 けれどそんなものは、鬼には関係ない。

 どうやらレーラさんがやばいことを始めるらしい。








正直5000文字くらいまで書きたかった。

ブックマークお願いします、っていうと良いとどこかのサイトで書いてありました。

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