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私は天使

作者: 徳川周

小説家初心者なので誤字脱字などアドバイスがあればお願いします!

私は天使だ。

なぜそう断言出来るのかって?

それは私の身の回りの人たちがいきなり人気になったりいいことが起きているからだ。

私が生まれる前の話をしよう。

私が生まれる前は家族や親戚は不幸な目にあっていた。

ある者は莫大な借金を抱えることになり、ある者は冤罪で捕まったりしていた。

だが、私が生まれた日から何もかもが変わった。

私が生まれてから冤罪で捕まっていた者が無罪だとわかって釈放されたり、莫大な借金を抱えていた者が買った宝くじで一等が当たり、一生働かなくて済むようになったり。

なので自分は家族にも、親戚にも神のように崇められた。

でも私はどうやら、家族や親戚だけではなく私に関係している人たちにも幸せが訪れるらしい。

これは自分でも驚いた。

でも最初は家族や親戚だけだった。

でもいつからかそれらの人たちじゃない親しい人たちにも影響するようになった。

そのおかげで私は多くの友達に恵まれた。

その友達の一人が宇佐美沙耶という私の親友だ。

沙耶にはいつも私の愚痴や弱音をきいてもらっている。

ある日のこと、私はいつも通り沙耶に愚痴をきいてもらっていた。

”あのクソババアがさぁ、まーた私にばっかり説教してくんの〜!ウザくない?”

”杏奈にばっかり怒らなくてもいいのにねぇ。。。”

あのクソババアとは日本史担当の鈴木という年配の先生のことだ。

他の奴がうるさくしてても私にばっか注意してくるから私はあの先生がダントツで嫌いだ。

もう二度と怒れなくしてやろうかってぐらい嫌い。

私はほぼ毎日そのクソババアに怒られているので愚痴はほとんどアイツのことだ。

沙耶もアイツがちょっと苦手らしく、一緒にアイツの悪口を言っていた。

そんな沙耶でも私に出会う前は相当大変な人生を過ごしていたのだそう。

彼女は昔家庭内虐待を受けていて、今の生活を手に入れる前は児童保護施設で過ごしていた。

今私たちは中学三年生なのだが、沙耶はなんと幼稚園年少から中学一年生になるまで里親が見つからなかった。

里親が見つかるまでの間、彼女は中学生まで受け入れられる児童保護施設にいた。

それから私と出会い、やっと里親が見つかり今では幸せな生活を送っている。

なので私はこの能力にすごく感謝している。

友達にも恵まれるし周りの人たちを幸せにすることもできるのだから。

ただ、最近私は風邪になりやすくなってしまっている。

まあ、私はみんなが笑顔ならどんなに苦しくても頑張れるから大したことはなかったが。

けど、それが一番の問題ではない。

何か最近ものすごく嫌な予感がするのだ。

例えば、私の身の周りがどんどん幸せになっているのに自分がなぜか複雑な心情を抱いたり、自分にちょっとした不幸が立て続けに起こったりしていたりしていることなどが挙げられる。

それでも、私はそれについては知らないフリを決め込んでいた。

そのときの私は、このあとに最悪な出来事が起こることなんて知らなかった。

それは突然起こった。

私の母と父が交通事故で亡くなってしまったのだ。

こんなことなかったはずなのに。

私の側にいる人たちにはそんなことは起こらないはずなのに。

それで私を引き取ってくれる親戚を見つけているときにも事件は起きた。

親戚の家全部で盗難事件が起きたらしい。

そのあと、親戚が全員集まって会議が始まった。

”なにかがこの家族の中で起こってしまっているのだ。”

”これは一体何が原因なんだ?”

”私たちは杏奈ちゃんのおかげで幸せに暮らしていたのに・・・”

みんなの声が私が塞いでいる耳に届く。

そのくらいみんな声がデカいのだ。

私の耳が一般の同級生よりも悪いのは八割親戚のせいである。

”じゃあ、杏奈は悪魔になってしまったとでもいうのか?”

"そう考えるしかないだろう!”

それを聞いた時私は思わず

”は?”

と言ってしまった。

それが聞こえてるか心配した私は辺りを見回したが誰も私の呟きには気がついていないようでほっとした。






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