接続
流れでIoHの接続手術を受けることになったが、意外というべきか簡単に会社からの許可はおりた。
まぁ会社としても新しい商品の宣伝代わりにもなるし、社員が利用するのであれば宣伝効果もあると見込んでいるのだろう。
ちなみに当然社員割引を聞かせた。
ちなみに手術と言っても首筋にナノマシン注射するだけだ。後は勝手にインタフェース組織が形成される。
注射は手練の医者によって痛みを感じるまでもなくあっという間にされてしまった。
せっかくの手術なのに情緒ゼロである。
ちなみに同じタイミングで手術を受けることになった悪友はというと。
「待ってくれ深呼吸するから!イチニのサンで息を止めている間にさっとやってくれ!」
などとさっきから叫び声が聞こえる。
医者が「そんなに力まれると注射の針が通らないのですが・・・」などと困った声を上げている。
相変わらずあくどい仕事をしている割には気の小さいやつだ。
それから15分も立った頃だろうか、悪友が病室から出てきて言った。
「ほら、手術なんてたいしたことないだろ?俺みたいに度胸のあるやつはこうやって最新技術をどんどん取り入れていくのさ」なんてほざいている。
ちなみに医者の顔が見えたがもう二度と来るなと言う気持ちがちょっと出ているように見える。
ちょっとなのは職業柄隠す必要もあるからだろう。
「手術前の説明だとIoHインタフェースの作成に1日はかかるそうだな」
「そうだな、今日のところはゆっくりして明日にでも状態をすり合わせよう」
IoHインタフェースの簡単な仕様などは会社である程度仕込まれたが、まだまだ勉強不足のところもある。
確かとりあえず1日後初期構築が正常に終わったか確認するには、IoT機器に命令をしてみればわかるということだったが。
はてさてどうなることやら。
今日のところは明日に備えて眠ることにしよう。
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