大魔王ちゃ~る
なろうラジオへ投稿?応募? した?する?やつです。
この世は魔王で満ちていた。
魔王とは、これ即ち猫である。
彼の者共は暴君にあらず。
暴君ならば、幸運に恵まれれば逃げられる。
しかしあの、あざとさの塊からは逃げられない。
しかし、魔王自身は普通に逃げる。
魔王に侍ろうと熱を燃やせば、それを察知されて逃げられる。
こんな連れない魔王に大概の者は骨抜きにされ、どんな仕打ちをされても“お猫様のする事”と喜び打ち震え、受け入れる。
よって、暴君など生温い。
魔性の魅力を以てして、我らを従える。
対抗手段としてマタタビの存在は知られているが、魔王が骨抜きになっている様子で、我らも骨抜きにされる。
つまりマタタビは決定的な対抗手段とならない。 むしろ我らこそが屈服してしまう。
その在り様は正に魔王。
この魔王には、どんな勇者でさえ勝てない。
鼻垂れたガキやクズ勇者が手に掛けたならば、それは直ぐ様悪評へと変わる。
そう。 歴代最多にして最強の魔王が、世には蔓延っているのだ。
しかしこの世は広い。
ちゃ~ると言う若者が、一度魔王の集会場で寝そべれば、どこからともなく魔王達が集まり巨大なフワモコ団子となってしまう。
ちゃ~るが散歩をすれば、魔王はついて回り群れを成す。
ちゃ~るが広場のベンチに腰かければ、たちまちそのベンチは魔王達に占領される。
ちゃ~るが何をするにも、魔王がついてくるので、人々はこの若者を大魔王様と呼んだ。
ちゃ~るこそ、我ら魔王の僕が希望。
魔王のお側に侍られぬ者共が、魔王へ触れる事が叶う唯一の縁。
大魔王様! どうか我らに、どうか我らに! お猫様とモフモフできる機会を~~~!!
~~~~~~
この文献は有名で、遠い未来でも残っていた。
しかもその文献にちなみ、重要な物資の名前にちゃ~るの名が冠されていた。
対魔王用特効おやつに。
その名も【猫ちゃ~る】
魔王にのみ効果があり、魔王に対抗できる数少ない物資として。
今日も【猫ちゃ~る】は、魔王を従える大魔王として君臨している。
“ゅ”じゃなくて“ゃ”だからセーフ!
絶対セーフ!! いいね?
ちなみにこの“若者”は“若者”であって、あえて“男性・女性”等の性別や容姿を伏せてあります。 妄想はお好みでどうぞ。
もしヤバすぎると思われたなら“ちゃ~る”ではなく“つぁ~る”と脳内変換すれば問題無し!
……だったら良いな。
そうそう。 魔王と言っているので一応ファンタジー世界なのですが、そこはまあ……このネタとしては気にする部分ではない雰囲気なので、こうしてあとがきに。
そうそう、本物の魔王様もお猫な魔王様に完全降伏しているので、そちらに夢中で目立った動きはしておりません。 あしからず。