9 営業開始?
俺とノルンは着々と開店の準備を進めていった
看板については、ノルンが森から持ってきて、俺が字を書いた
そして字を書くときに重大な問題に直面した
「店の名前どうしよう」
「みせ、な、どうする?」
微妙にハモらなかった
店の名前はとことことんノルンと一緒に悩んだ
ノルンが「からあげのみせ、てんみゅすのみせ、ごはんやさん」とか色々候補を言ってくれたが、「うん、どれもいいけど他になんかある?」と言ってごまかした
別に特定のものを売る気もないからね
結局俺は悩んだ挙句、“ケート食堂”にした
シンプルで覚えやすそうでいいかなと思った挙句の結論である
看板と店問題が片付いたのち、取り掛かったのはメニューだ
おそらくこの世界では片手で簡単にたべられる料理が当てはまるだろうと予測したのでホットドッグやフライドポテト、ハンバーガーなどといった、いわゆるジャンクフード類を中心においた
その一方でハンバーグやステーキを様々なソースで食べてもらうコースも用意した
俺のスキルがあればメニューが多すぎて厨房がパンクするなんてことはないからね
開店の準備はこれで全て完了したが、すぐにはオープンしない
評判を作ることが大切だ
そう思って、俺は不動産屋のニコリ一家、憩い亭のみなさん、あとそのお友達を招待し、ケート食堂第一号のお客さんになってもらい、口コミでここのことを広げてもらおうと考えた
あ、一応上の二つのところに呼んでもらうお友達は1.2組程度にしてもらう
バイキング形式にし、どれがこの世界の庶民には好まれるのかの検証も兼ねてる
もちろんお代はとらないよ
そして、試食会(仮)の日となった
お読みいただきありがとうございました
しばらくほのぼのしていきたいと思います
引き続きよろしくお願いします