補足話 スキルの合成
今回は物語を進めていく上で必要になってくる話です
俺はこの世界でのスキルについて実験をすることにした
実験というよりも確認に近いかもしれないが
何をするかというと、スキルの合成をした時にその合成スキルのレベルはどうなるのかというものだ
調理スキルと創薬スキルのレベルを合わせると、
30+3を2で割ったもの、つまり16、17あたりのレベルの合成スキルができるのか
俺は手始めに慣れている調理スキルと創薬スキルの合成の検証から始めてみた
簡単なものを作ってはそれこそ意味がない
だから狙うはチートレベルの合成スキルだ
レベルが16、17の薬料理なんか無敵なような気もする
俺は創薬スキルのレベル5でできる上限を本で見たり人に聞いたりして調べてみた
ノルンにも聞いてみた
「しにかけ、かんぜん、なおる」
しかしそれを検証しようとしてもしも成功してしまった場合、俺はもう普通の生活はできない
命を狙われたり貴族の権力争いに巻き込まれたりする可能性がでてくる
まぁそもそもそんな重症な患者に、正式な薬師でもない俺の薬料理なんて食べてもらえないしれない可能性もかなり高いけどね
逆に創薬スキルのレベル3は重い風邪が治ったり、ヒビの入った骨を治したりできるらしい・・・
また、実験をするのは人間じゃなくても別にいい
そこで俺はノルンと一緒に森へ出かけて、魔獣を殺した後、実験用の薬料理を投与してみた
「ごしゅじん、こっち、けもの、におう」
ノルンが魔獣のにおいを感知した
そして少しすると魔獣が出て来た
出て来たのはホーンゼブラというユニコーンに似てるようだが実はそうではないような魔獣だった
「よしノルン、いけ!」
「わふっ!」
俺の合図を皮切りにノルンが勢いよく飛び出し、ホーンゼブラを一撃で倒した
そこで俺は死んだホーンゼブラに薬料理を投与した
いや、実際には投与しようとした
ホーンゼブラは死んでしまっている
・・・死んだものがどうやって食べるというのだ
はい、ホーンゼブラを収納に入れてテイク2
同じようにしてノルンがホーンゼブラを見つけた
「ノルン、今度は足を少し痛めつけて自由が効かないようにして」
「わふっ!」
ノルンはまた勢いよく飛び出し、今度は死なない程度に行動の自由を奪った
その上でホーンゼブラの前にいいにおいのする足に効く薬料理を置いてやった
「だらーーーー、じゅるり、」
おいこらノルン、においに釣られるな
ホーンゼブラは最初少しためらいはしたもののそれは秒で消えた
ばくばく食べ進めている
ノルンが自分もあれ食べたいと言わんばかりのキラキラした目をこっちに向けて来た
しょうがないのでホーンゼブラが食べているものから創薬スキルを抜いたものをノルンにあげてやった
ノルンは俺を崇めるような態度で俺を見てきた
しかし、
「待て!」
「わふっ!?」
ノルンは予想外のお預けをくらい、少々驚いていた
ちょっといじわるしたかっただけなんだけどね
俺が食べていいよと言うと、ノルンも勢いよく食べ始めた
しかし勢いが良かったのは最初だけで少し食べると
「これ、においだけ、あじ、ない」
「うん、これに味はつけてないよ、ホーンゼブラに味付けは必要ないでしょ?」
「ガーーーン、、、」
ノルンたちの種族はにおいで美味い不味いの判断をつけることができ、今回はとてもいいにおいだったので味も美味いものだと思ったらしい
なのに期待していた味ではなかった、そのことに少し落ち込んでいる
ノルンは俺に悲壮感漂う背中を向けて体育座りをしている
そんなにいいにおいだったのね
そんなミニコントをやってるとホーンゼブラは完食していて、すっかり立派に立ってしまっている
どうやら実験は成功したようだった
完全に骨が折れた状態から復活したということは、俺の合成スキルで作られた薬料理は高レベルのものになる
また一歩この世界の理を学んだケートであった
お読みいただきありがとうございました
次回は本編に入ります
引き続きよろしくお願いします




